37：合否 ページ37
どんよりとした四人とは対称的な明るい笑みを見せるアスマ。
これから、合否の時間だ。
｢おーおー、だいぶお疲れのようだな。｣
｢誰のせいだと...。｣
いのは不貞腐れたように呟いた。
｢そんじゃあ、お前らが気になってるであろう結果を発表する！｣
合格か、不合格か、なんて全然ドキドキしない。
何故なら、大方予想がついているからだ。
鈴を見つけることが出来なかった
つまり、不合格だということだ。
｢お前ら全員、合格だ！｣
え、と皆声を揃えた。
｢なっ、なんでですか？！｣
驚きのあまり尻もちをついたAはアスマに疑問を投げる。
｢ま、その反応が普通か。いいだろう、説明してやる。
まぁ端的に言うと、お前達はこの演習の真の目的に辿り着けたからだ。｣
｢...つまりどーゆーことだよ？｣
アスマは順を追って説明した。
まず、この演習のクリア条件は『鈴を見つけること』ではなく『仲間と協力すること』である。
チームにおいて、仲間と協力することは何よりも重要でありチームワークが完璧であれば実力があまりなくてもカバー出来る。
わざと仲間割れをさせるような条件下でいかに相手を想えるかを試していたとも言えるだろう。
｢な...何よそれ。｣
愕然とした表情のまま固まった一同。
無理もない、自分達は何から何まで騙されていたのだから。
｢ついでと言っちゃあなんだが、元から鈴なんてねぇよ。｣
ガハハと笑い飛ばすアスマ。
これまた騙されていた事に一同は驚きと苛立ちを隠せずにいた。
｢まさかリスを見つけちまうとはな、流石に驚いたぜ。｣
｢え？なんでアスマ先生がリスの事を...、｣
少々の恐怖を含んだ声色で尋ねたチョウジ。
｢...アスマはリスに変化して俺らの動きを遠くから眺めていた、ってとこだろ。｣
｢お見事、お前にゃ花丸やるよ。｣
｢いらねぇよ。｣
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平和ボケマンボウ(プロフ) - 名無し76544号さん» コメントありがとうございます！その言葉が、本当に心の支えになります。 (2021年5月28日 20時) (
レス) id: 987adadeae (このIDを非表示/違反報告)
名無し76544号(プロフ) - この作品本当に大好きです！！ (2021年5月28日 10時) (レス) id: 7848090b26 (このIDを非表示/違反報告)
平和ボケマンボウ(プロフ) - 星猫さん» コメントありがとうございます！色々なアニメを嗜む者なので多少は知ってします。例えば、マギや曇天に笑う、エヴァにノラガミ、NARUTOなど。他にもありますが長くなってしまうのでここらで切りあげます。 (2021年3月28日 22時) (レス) id: 987adadeae (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月28日 21時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：平和ボケマンボウ | 作成日時：2021年3月22日 22時
