35：確信 ページ35
音の鳴る方へ駆け出した一行。
木々を飛び越え、走る速度を上げた。
｢多分この辺りで鳴ってたと思うけど...。｣
｢本当にここで合ってんの？｣
辿り着いた場所は、先程と何ら変わらない景色が広がっていた。
見渡せば背丈の高い木。
どこもかしこも緑だらけ。
本当に移動したのかと疑ってしまうほどだ。
｢Aが言うんだから間違いねぇだろ。｣
そう言い、辺りを少し歩き鈴らしきものを探し始める。
｢あっ！｣
Aは声を上げた。
その声に反応した三人はAの元へ向かう。
｢...リスね。｣
｢リスだね。｣
Aは両手に収まる程度の大きさのリスを抱えた。
｢...可笑しいだろ。｣
Aの抱えたリスを凝視しながら、指を指す。
どの辺が可笑しいのか皆は何も分からない。
無理もない、これはただのリスなのだから。
｢可笑しい...？どこがよ？｣
｢そもそもこの森は人の手で手入れされてんだから野生動物なんているもんか。事実俺らもこの森で動物なんて今の一度も見たこと無かったろ。｣
シカマルが端的に分かりやすく説明すると、皆納得したような声を出した。
じゃあつまり、とAが言葉を繋げる。
｢このリスは誰かが故意的に用意したリスって事？｣
｢恐らくな。多分、あのアスマってやつが用意したんだろ。｣
｢成程...じゃ、このリスは...、｣
にやり、と何かを確信したかのような笑みを見せたシカマル。
｢...術がかかってるだろうな。｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 171人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「アニメ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
平和ボケマンボウ(プロフ) - 名無し76544号さん» コメントありがとうございます！その言葉が、本当に心の支えになります。 (2021年5月28日 20時) (
レス) id: 987adadeae (このIDを非表示/違反報告)
名無し76544号(プロフ) - この作品本当に大好きです！！ (2021年5月28日 10時) (レス) id: 7848090b26 (このIDを非表示/違反報告)
平和ボケマンボウ(プロフ) - 星猫さん» コメントありがとうございます！色々なアニメを嗜む者なので多少は知ってします。例えば、マギや曇天に笑う、エヴァにノラガミ、NARUTOなど。他にもありますが長くなってしまうのでここらで切りあげます。 (2021年3月28日 22時) (レス) id: 987adadeae (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2021年3月28日 21時) (レス) id: e8084d140d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：平和ボケマンボウ | 作成日時：2021年3月22日 22時
