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「 お父様が話があるらしいです 」と司から連絡があったのは、ほんの数時間前の出来事。
両親が亡くなったあと、私を引き取って身の回りのことを何から何までを見てくれて、独り立ちしてからも常に気にかけてくれている。
司を通して心配の言葉は何度かかけてもらっていたけど、こうして呼び出されるのは初めてのことだ。
高校に入学して一人暮らしを始めて以来 顔を合わせていないから、かなり久しぶりに会う。
「 こんにちは、諏訪です 」
屋敷の前で名乗れば、招くように門が開く。
長い長い庭を歩いてようやく玄関に辿り着くと、またしても勝手に扉が開き、眩いシャンデリアが姿を見せた。
「 A！ また一人で歩いてきましたね！？ 」
「 別にそれほど遠い距離でもないし… 」
二階から駆け下りてきた司はやはり心配性のようで、ブツブツと文句を言って私の身体に触れて怪我がないか確かめる。
まだ真昼間だし、そんな簡単に怪我してたまるか。
「 大袈裟だよ司。で、お義父さんはどこ？ 」
「 次からは必ず…って、聞いていませんね。はぁ、お父様なら執務室にいらっしゃいます。行きましょう 」
さも当然のように差し出された手のひらを取り、司にエスコートされながら階段を上がる。
途中すれ違う使用人がわざわざ足を止めて深く頭を下げてくるので、慣れなくてこそばゆかった。
「 お父様からの呼び出しとは珍しいですね。A、Bad thing…何か悪いことをしました？ 」
「 してないよっ！ 人聞きの悪い。というか、司も知らないの？ 」
「 はい。私はただAに、Contactするように言われただけです 」
「 こ、こん てぁく と 」
「 連絡です 」
「 …………はい、連絡 」
それにしても司も内容を知らないだなんて、お義父さんは私に何の用なんだろう。
「 お父様、司です。Aを連れてきました 」
司がノックをしてから執務室へと入っていき、その後を私も追いかける。
広い部屋の窓際に置かれた机で沢山の書類と睨めっこしていたお義父さんは、顔を上げて私の姿を捉えた瞬間、「 A 」と名前を呼んで破顔した。
「 久しぶりだね。元気にしていたかい？ 」
「 お義父さんこそ。司からあまり体調が優れないと聞いています。無理はしないでください 」
たまたまちらりと視線をやった書類には、『 夢ノ咲学院 』の文字と写真があった。
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ここち(プロフ) - momoさん» momoさんコメントありがとうございます！ 自己満小説になっていないかと思っていたので、そういった意見をいただけて本当に嬉しいです。とても励みになります。これからもよろしくお願いします。 (2021年10月3日 14時) (
レス) id: c2fb8c431e (このIDを非表示/違反報告)
momo - めっっっちゃ好みです。。。Knights大好きだし話の展開っていうかもう色々ドストライクすぎてイッキ読みしてしまった、、あと泉くんイケメンすぎて惚れました…続き凄く楽しみです！更新頑張って下さい！！ (2021年10月3日 1時) (レス) id: d97a5a4175 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リリ | 作成日時：2021年9月23日 4時
