霧崎第一の華

第5話 ページ6

『はい？』









花「あぁ……その前に……お前、何で虐められてんだ？」









『…マネージャーで、キセキの世代と一番仲がいいから、妬みで、ですかね』








原「うわー、女子って黒っ！！笑」









『女子全員がこうじゃないですよ』









古「キセキの世代の奴らは君が虐められても何も言わないのか？」









『彼らは私が虐められてる事は知りませんよ』









花「気づいてやってねぇんだな。っふは！！アイツら最低だな。………………お前、辛かっただろ」









『え？』









花宮さんは悪童の面影なく、
私をその場で抱きしめた









暖かかった。

この人は、ホントに悪童なのかと疑うほどに。









『……っ！！』









自然と、涙が出た









家でも、1人で、









学校では散々な事をされて









仲間にも気づいてもらえなくて









辛かった









それを、こんな初対面の人に









こうも容易く見破られて









自分の気持ちまで理解してくれた









私はその場で泣き崩れた









花宮さん達は、私が泣き止むまで待っててくれた









瀬「落ち着いたか？」









『……はい……取り乱してすいません』









花「お前が霧崎第一に進学すれば、高校で絶対お前を守ってやる。辛い思いなんてさせねぇ」









『悪童なのに、なんでそんなに優しいんですか』









私の質問に、花宮さんは少しの間の後言った









花「お前に惚れた」









『……はい？』









原「ちなみにおれも❤」



瀬「同じくだ」



古「俺も」



山「俺も……」







何を言ってるのか理解に時間がかかった









『え？いや、あの、初対面ですよ？』









5人「あぁ」









あらま息ぴったり……









『お互い、何も知らないのに？』









花「これから知ればいいだろ。」









原「俺達の事理解してくれたの君が初めてなんだ」









原さんは私の頭をポンポンと叩く









山「まじだよ。これは。だから、霧崎第一に来て俺達の傍にいて欲しい。」









瀬「そしたらお前だって辛い思いしないだろ」









古「約束する。ちゃんと守る」

第6話→←第4話

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す