東京喰種.Hel (ページ13)

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11話ページ13

｢今から第...何回目かの〝シズルの姉捕獲作戦〟についての会議を始める｣

アオギリでは幹部のアヤト、シズルがやられたということもあり着々とAを捕まえるための計画が進められていた

進められていた...ハズ

｢ねぇー...タタラさーん、シズル君のお姉さん捕獲作戦っていってもその捕獲の対象の弟君であるシズル君が今までの計画全て却下してるんだけど｣

エトのいった通りAに重傷の傷を負わされた当の本人のシズルが毎日の幹部会議において全ての計画に〝却下〟という二文字しか言わないのだ

｢で、シズルはなんで却下ってしか言わねぇんだ？｣

シズルの隣に座っているアヤトが疑問に思い聞く｡シズルは何か考え込んでいるように頭をしたに下げていたがやがて顔を上げて

｢あの女が頭おかしいから、それしか理由はねぇよ｣

と一言だけ言った

幹部一同に沈黙が訪れる

((((いやお前そんな理由で今までの計画おじゃんにさせてたの？てかお前の姉が頭おかしいの関係なくない？))))

そんな心の声も知らずにシズルはコーヒーを口に運ぶ

｢お、おいシズル｡そんな理由で却下してたのか？｣

先に沈黙をやぶったのはアヤトだった

｢そんな理由？これは相当ヤバイことなんだぞ、アヤト｣

｢えー、頭おかしい子大歓迎だよ。ていうかアオギリ変わった子しかいないじゃん｣

エトもエトでいきなりトンチンカンな事を言い出す｡だがエトの言葉にシズルが反応した

｢エト、まさかアイツをアオギリに迎え入れる気だったのか？｣

お前は何のために俺らがお前の姉つかまえようとしてるのか考えてたんだ

また幹部の心が一つになった

｢当たり前でしょ？シズル君を倒す喰種なんか片手で数えても足りるでしょ。そんな貴重な子をほおっておけないよ｣

｢アイツは一匹狼タイプだから何処にも属さねぇよ｣

｢んーでも勧誘してみる価値はあるんじゃない？シズル君いるし｣

｢アイツとの仲考えていってるのかよ｣

｢............考えてなかったなぁー｣

流石のエトも頭を抱えた

この姉弟の仲はすこぶる悪い

それはあの重傷の傷を負ってきたシズルを見れば全員一目瞭然だった

｢とりあえず気を取り直して...では改めて作戦の会議をするぞ｡シズルは却下する権限がないからな。ノロ、ソイツの口を塞げ｣

｢...............｣

｢おい！！ノロ、ヤメロ！！！｣

こうして改めて作戦の会議が始まったのであった