東京喰種.Hel (ページ12)

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10話ページ12

芳村は震えていた

理由は今目の前にいる得体の知れない少女に原因がある｡自分できいておいて彼女の正体を知るのが何故か怖くなったのだ。この少女は〝普通〟ではない｡長年の喰種としての経験から直感でわかる

とても危険な存在だ

『フフ、教えませんよ｡今ネタバレしてもつまらないしね...まぁそうですね｡これだけは教えて上げてもいいですよ｡私は赫子を使えるしなにより赫眼もあります｡喰種であることは間違いありません。だけど普通に人間の食べ物も平気で食べれますよ』

｢...今は教えてくれないんだね。なら君に提案があるのだが｣

『なんですか？』

｢ここで働かないか？｣

『は？』

芳村がこう提案してのは理由がある

彼女が20区で暴れないようにするためだ

｢君は最近20区にやってきたようだが家はあるのかね？｣

『ずっと外国いましたから。路地裏で寝泊りしていますよ』

｢それならここに住みなさい｡路地裏よりはマシだろう｣

『...........................わかりました』

彼女は少し考えてからこういった

『そりゃあ、私みたいな普通じゃないやつが20区にいたら多分トラブルの原因になるでしょうね！いやぁ、店長さんはすごいなぁー！そこまで予測しちゃうんだから！！』

笑みを浮かべながらそう言ったが目は全く笑っていなかった。まさか思惑に気付かれるとは芳村も予想外だった

｢...まぁそういうことで改めて自己紹介しよう、私は芳村｡ここの店長をしている｣

『私はA｡外国にいたから通り名とかないんだけどね、あーでも...

Hel(ヘル)ってなんでか呼ばれてたな』