碧眼のナスターシャ ページ38
「恐らくだが元“星見”はプロデューサーとして成功している君を良く思っていない。警戒しておいた方がいいだろう」
『なる、ほど……わかりました。忠告ありがとうございます』
そう言うAの顔は肉が剥がれ落ちたような無表情であり、彼女のその整いすぎた美貌がいっそう際立っていた。
普通の人がそれを見ればあまりの美しさに言葉を失うだろうが、弩級の美形なんてES内や鏡の中で見慣れている斑は「最後に焼肉食べに行ったのいつだったっけな」と全然関係ないことを考えていた。
『はぁ……その人達に会ったら、何でそんな事になっちゃったのか問い詰めないと……』
「うん？そういう輩はそう簡単には口を割らないと思うけどなぁ。どうやって問い詰めるんだ？」
『エト、その人のトラウマ探って、目の前でそれ再現して怖気ずいたところを殴って、吐かなきゃこれずっと続けるって脅します』
「前職マフィアだったりする？？」
『ライブスタッフですよ！』とAは元気良く言ったが説得力が引くほどなかった。十八にも満たない少女からその発想が出てくる時点でなんかもうだいぶ怖い。
斑は今度母の実家に行ったらAが在籍していた記録が残ってないか確認しようと決心した。斑の母の実家は反社会勢力である。
「あれ？Aちゃんに三毛縞さん？」
背後から鈴を転がすような声がした。
それを聞くや否や、マフィアがみるみるうちに女子高生の顔になる。
『あんず先輩！』
「Aちゃん！三毛縞さん、Aちゃんのこと怖がらせないでくださいね」
「どちらかと言うと俺の方が怖がらせられたんだが……」
「はい？」
あんずは聞く耳を持たない様子である。
Aにもう一度あの顔をさせて、それを見せてやろうかとも思ったがやめた。
だってあんずは例え目の前で銃撃戦が始まろうとアイドルのプロデュースについて考えるような女である。
後輩がどれだけ怖い顔をしていようと「可愛い！」と言って抱きしめるぐらいのことはする。
そういう謎の信頼と、それに至るまでの実績があった。
二人はそろそろ戻るらしい。斑は遠ざかりながらも何度も頭を下げるAに手を振った。
「あれ？星見さん、もう行っちゃいましたか？」
「つむぎさん。何か用でもあったのかぁ？」
かなり小さくなった二人の背中を見て、つむぎは安堵したように首を横に振る。
「夏目くんと宙くんがあの子のことを心配していたから様子を見に来たんですけど……」
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紅鮭(プロフ) - 蘆花さん» 温かいお言葉ありがとうございます！！蘆花さんの琴線に触れたようで何よりです……！石が尽き次第戻ってくるので気長にお待ちください🫶🏻 (3月29日 9時) (
レス) id: cc18d6b067 (このIDを非表示/違反報告)
蘆花(プロフ) - うわぁぁぁぁ…レオくん…レオくんッッッッ！！！もー…レオくん…としか言えない…！素晴らしすぎです！更新、ほどほどに待ってます！ (3月28日 21時) (レス) @page35 id: bf60b993eb (このIDを非表示/違反報告)
紅鮭(プロフ) - らむさん» ありがとうございます！！そう言ってもらえて嬉しいです！頑張ります！ (3月8日 21時) (レス) id: cc18d6b067 (このIDを非表示/違反報告)
らむ(プロフ) - すっごい面白くて引き込まれました…！更新頑張ってください…！ (3月7日 18時) (レス) id: af9a9b1d28 (このIDを非表示/違反報告)
紅鮭(プロフ) - ペネロッペさん» わーっ！コメントありがとうございます！！ペネロッペさんの言葉を励みに頑張ります👊🏻❤️🔥 (1月3日 21時) (レス) id: cc18d6b067 (このIDを非表示/違反報告)
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