【マフィア松】後始末屋にはご注意を

注意５ ページ7

女はガサゴソとリュックを漁る。

茶色と言ってもかなり暗めの黒に近い色で、リュックの大きさは登山用のリュックより一回り小さい位だ。

すると探し物を見つけたらしく『あった！』と、何かを掴んだ様子で、


『よいしょー！』


黒い塊を取り出した。


「...袋？」


僕が小さく呟くと女はそれに反応した。

隣にいるおそ松兄さんにも聴こえるか聴こえないか位の小さな声なのに、反応できたという事は、聴覚はかなり良いのだろう。


『はい、緑のYシャツお兄さん！ご名答、大正解！！真っ黒黒な袋です！』


バサッと袋を広げる。

人一人入りそうな大きな袋で、ビニールが素材では無いのか光沢は無い。



「で、その袋何に使うの？」

おそ松兄さんは警戒しながらも興味があるようで、少し食い気味。


『その前に、後始末屋と言うものをお教え致しましょう！！後始末屋とは、政府が直々に決めたこの国の廃棄物を処理する役目をする一つの職の事です！』


「へぇ、政府が直々に」


『はい！それ程重要な役割なのです。お二人に質問しますが、

今まで何人程人を殺しました？』

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