【マフィア松】後始末屋にはご注意を

注意１８ ページ20

末弟は甘える、沢山人任せに出来るがその代わり上に対して強く指示されたら中々断れないのだ。

そんな自分の不憫さに嫌気が指しながら、僕は監視室にある複数の画面に向かう。


あの女の子を拘束させている部屋は拷問というか、人を監 禁する為に使う。

なので隠しカメラが十数個。それに加えて盗聴器もある。


先程まで、もしもの為に音が漏れないようにヘッドフォンをしていた。
女の子が叫び出した時は本当にビックリした。

耳がキーンとするし。


「トド松ぅ〜！どんな感じあの子？」

おそ松兄さんがバタンッと大きな音を出しながら部屋に入ってきた。

「おそ松兄さん！もぅいい加減にしてよね、面倒事弟に押し付けるの！やるなら僕以外にしてよ」

「わりーわりー。んであの子どんな？」


絶対悪いと思ってない！

おそ松兄さんのテキトーな所には呆れる。

「そんなに気になるなら自分で確かめれば？」

親指を画面に向けておそ松兄さんに言い放つ。




「そーするわ」

バッとヘッドフォンを掴み取り、椅子に腰を掛ける。

え？

てっきり、『何、拗ねてんの？そんなにお兄ちゃんの事好きなんだ〜』とかニヤニヤしながら言ってくると思ったのに。


何時ものおそ松兄さんらしくない。

でも今はそういうテンションなだけかもしれないので、余り考えない事にした。

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