『ＢＬＥＡＣＨ』とある商店と、平凡な少女。

第三十四斬　歩み。 ページ34

町中に響く虚の声。異常な空の色。
それらを眺め、感じながら……浦原は目的地に向かって歩いていた。

「…………」
後ろには、自身の持つ不思議な力や浦原の説明に困惑した
井上と茶渡がいる。本来なら、この二人の間にはAがいるはずだった。
「……ハァ」
まったく、どこへ行ったものやら。そうつぶやく。
もちろん心配ではあるのだ。だが、先ほど感じた強い霊圧……。
あの独特な……虚とも死神とも取れない霊圧は、間違いなくAだ。
「Aサン……死神化、しちゃったみたいッスね」

「店長、Aさんはどうなされるので？」
浦原が立ち止り、テッサイの方に向き直る。
「そうッスね……。黒崎サンたちのところに行かなくちゃいいんスけど」
黒崎と石田の、死神と滅却師の戦いにAまで巻き込まれたのでは
たまったものではない。
「今さら戻って来いなんて言っても、聞かないでしょうからねぇ……」

「あ、あの……。Aちゃん、って……」
井上が恐る恐る聞く。やはりまだ遠慮があるらしい。
「ええ、お二人の同級生ッス。浦原って名字の」
「……Aちゃんも、不思議な力に……？」
しばらく考える浦原。
「……まぁ、そんなところッス」
二人と違うところは、今目覚めたのではない……ということ。

「そろそろ行きましょうか」
また歩き出す。周りは先ほどよりも静かだった。

……恐ろしいほどに、静かだった。

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ラッキーカラー

あずきいろ

今日の斬魄刀は？

瑠璃色孔雀

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