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「…ふぅ」
やっと落ち着いた、って感じ。
どの部屋でも良いって言ってくれたクセに、どの部屋開けても遥かに私なんかが使いこなせる部屋の広さじゃ無いって事、多分市丸君は知ってて言ったなあれは。
城だ本当に、もうやだこの家改め城。
「…荷物もまとまったし、そろそろ市丸君のお父様とお母様を探さな…」
「居てまへんよー」
「あら市丸君、誰の部屋覗いてるのかしら、もしもーし」
「覗いてるなんて、そない物騒な事してません。ただちょこぉっと天井裏から見えた物ですから」
「それを世の一般的には覗いてるって言うんだ」
「この家僕の家ですもん」
「部屋は君の部屋じゃ無い」
「そらぁ残念や、ここの電気代だけでも払うつもりですかAさん」
「…Aさんはそろそろ止めようか」
「ほなら市丸君言うんも止めてもらえますか、A」
「…上等よ、キン」
「僕はギンです」
…………何なんだ…これは………
果てしなくくだらない気がしてきた、今、猛烈に。
「…まぁいいや、とりあえず最初戻ろう。…ギンはお父様もお母様もいないっての、本当？」
ー本当やでー
「………!!!!!!!!!!!」
一瞬。
首から背中に、飛ばして腕からまた首に掛けて走る寒気のような、憎悪のような、まるで蛇に巻かれて身動きが取れなくなっているようなー……
その笑顔には確かに、これ以上関わるなという殺意のような物をないまぜにした物だった。
ー、本当や
耳が、彼の言葉を掴んで離さない。
「昨日からもう、おらんねん」
「僕に、親なんてのは」
「ごめッ……いや……あのッ……ほら、きっ…気に……」
「わぁっ!?え、ちょッAさん!?大丈夫!?どうかしはりました!?」
また、一瞬で解ける。
冷や汗か脂汗か、全身に噴き出す汗が私の額を濡らした。
「Aさん？」
「だから…Aさんじゃ無いから」
「…ギン。」
何だったんだろう、今の。
とりあえずギンを部屋から追い出しといた。
いいや。
過ぎた事に執着心は湧かないタイプだ。
今日の夕飯は肉野菜炒めの肉抜きにしようっと。
ラッキーアイテム
革ベルト
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さくまどろっぷす(プロフ) - 更新。 (2013年6月21日 22時) (携帯から) (
レス) id: 37a80ee47e (このIDを非表示/違反報告)
さくまどろっぷす(プロフ) - おーぉ！久々にここ来たな！よし、頑張るか！あんま人気ないけど！← (2013年3月28日 21時) (携帯から) (レス) id: 37a80ee47e (このIDを非表示/違反報告)
マコト(プロフ) - 更新頑張ってね!(^^)!応援してるよ★ あと、ローズオチの小説やってるから見に来てほしいな★ (2013年1月28日 20時) (レス) id: 58a7ec40b7 (このIDを非表示/違反報告)
さくまどろっぷす(プロフ) - しのさん» ありがとうございます！また月曜日が始まりますね…はぁ← おやすみなさいです(笑) (2013年1月27日 23時) (携帯から) (レス) id: 37a80ee47e (このIDを非表示/違反報告)
しの(プロフ) - 市丸かわいい(´･ω･`)初っ端とのギャップに萌えそうです。更新頑張ってください！ (2013年1月27日 22時) (レス) id: f81f10ec00 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくまどろっぷす | 作成日時：2012年12月15日 17時
