第12話〜苛立ち〜 ページ14
5人全員にボールが渡り
氷野は遠目でパス回しを見守り
1年の実力を確かめる。
「(一番の有力選手は咲美ちゃんか。
あとは琴ちゃんも荒削りだけれど
それを磨けば必ずうちの有力選手になるね。
蓮ちゃんは……、
なんだか突っ走る性格みたいだから
それをなんとかすれば一皮剥けるけど……。)
今年は面白いチームになりそうだな。」
「要、そっちはどう？」
「あ、成海。
今回の1年、スッゴイ実力だよ。
特にあそこの藍色髪の女の子。
私のパス、ダイレクトで返して来たの。」
「藍色髪……
ああ！あの可愛い子ね！
へー、要のパスをダイレクトで返すなんてやるね。
……ん？
要、もしかして意地悪したの？」
「あの子たちの実力を確かめるためによ。
そのためにちょーっとボールに回転かけたの。」
「わー……。
……ちょっと要、あの子ら入れれば
今年も連覇間違いなしよ。」
「ええ。」
キャプテンと副キャプテンが見守る中
5人のパスは続く、が
途中から八神たち3人がイラつき始め
咲美と琴に向けて取りにくいパスを出した。
「琴さん、
左へ1歩行けば取りやすいですよ。」
「？
！おお！取れた！」
だがさすがは咲美。
咲美の的確な指示により琴はそれを取り
パスを出した。
「っ！！(何なのよあの子…！
少しサッカーが上手いからって調子に乗りすぎよ…！！)」
八神は強めのパスを出すも
咲美にはそれすら簡単に取り
彼女らの苛立ちを高める。
「……氷野先輩。」
「ん？何かしら咲美ちゃん。」
彼女らの苛立ちに気付いたのか
咲美はその鋭い瞳を細めボールを地面に置く。
「パス練なのですが
琴さんと2人でやってもよろしいですか？」
そして咲美からの提案に
4人は驚き咲美を見る。
氷野と高石は八神ら3人からの苛立ちを感じ
咲美の提案を飲んだ。
「そうね。許可するわ。
蓮ちゃんたち3人はこっちに来て私の一緒にやりましょう。」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 13人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
スート(プロフ) - 桜さん» コメントありがとうございます…！私自身も早く先に進みたいと思っているのですが時間が中々…（言い訳←）なるべく更新速度を速めるように心掛けるので応援お願いしますっ！長文失礼しましたっ！ (2018年10月1日 17時) (
レス) id: d298db6a77 (このIDを非表示/違反報告)
桜 - この作品を楽しみに読んでいます。 出来れば以前のように更新速度を上げていただけると嬉しいです。これからも更新頑張ってください (2018年10月1日 14時) (レス) id: d1edd8cd31 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
