あと5日 ページ10
今日は冨岡さんの屋敷に伺おうと思っていたが、いらっしゃらなかったのと自分にも任務が入ってしまい、任務をこなしただけで、結局何も出来ぬまま夜中を迎えてしまった。
「あぁ、ただでさえ自分には時間がないと言うのに、なんたる…」
とぼとぼと夜道を歩いていると、草むらが突然がさがさと音を立て始める。
まさか、鬼か?
そう思い刀を手にかけ草むらを睨んでいると。
「…水瀬か。久しいな。」
「と、冨岡さん…?なんでそんな所から、」
「…鬼を、倒した」
鬼を倒した…って、鬼が向こうにいて、それを倒して道を探したらここに出たってこと?
相変わらず言葉が足らない人だな、でも、
(このひと、凄く優しいんだよなぁ)
刀から手を離し、肩の力を抜くと共に、運が良かったと少し嬉しくなった。
偶然にも、今日会えなかったはずの冨岡さんの顔を見れたのだ。
「帰り道、途中まで一緒なので、一緒に行ってもいいですか?」
「…好きにしろ」
「ありがとうございます!」
冨岡さんはあまり喋らないし、
なんなら表情もあまり変わらないけど、
それでも聞けば返してくれるし、
ほんのりだけど嬉しい時はちゃんと顔がほころぶ。
だから話していても苦ではないし、
むしろ楽しかった。
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なーな - 初見です! 完結お疲れ様でした!めちゃくちゃおもしろかったし感動で涙でしたっっっ!!! 素敵な小説をありがとうございました! (2021年11月30日 15時) (レス) @page45 id: 03957af64f (このIDを非表示/違反報告)
もちゃ - 泣いちゃったw (2021年1月25日 0時) (レス) id: b4bfec10e3 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎもち - 号泣しすぎて...う"う"う" (2021年1月20日 22時) (レス) id: 676d0f88d2 (このIDを非表示/違反報告)
さけふろ - 感動です! (2021年1月11日 15時) (レス) id: c7bf1c88de (このIDを非表示/違反報告)
夢鸞 - 号泣です。素晴らしいお話、ありがとうございました。 (2020年11月29日 12時) (レス) id: 640116ca2f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ハナ | 作成日時:2019年9月30日 13時