３１話 サスケ ページ33
家の周りは沢山の人だかりが出来ていた。
サスケは昨日どこに居たんだろうか。俺は思い当たる節を探していった。
いつもの川の前に座っている小さな背中が見えた。
『サスケ』
「A兄さん。起きたんだ」
『ああ、昨日はイタチ兄さんを止めらんなくてすまなかったな。』
「イタチ兄さんに、俺たちが勝てるわけない
だが、俺は必ず奴を超える。」
さすが野心家のサスケである、もう頭には"復讐"の2文字に侵されているようだった。
俺は弟として兄として、この二人にささやかな幸せをあげることはできないのだろうか。
普通に毎日を暮らすだけで良かったんだ。
三人で雑魚寝して朝飯食ってそれぞれ任務やって
帰ってきて飯食って風呂入って。
平凡な毎日を送りたかった。
俺は一族の復興なんてどうでもいい。
サスケとイタチ兄さんを幸せにする。それだけを考えて生きることにした。
『サスケ、お前には俺がいる。そして俺にもお前がいる。イタチ兄さんを恨む気持ちは分かるけど、たった二人しかいない家族なんだ。』
「A兄さん、もういい加減綺麗事はよしてくれよ。兄さんはイタチ兄さんが憎くないの？！」
今のサスケに何を言ったとしても、全てが綺麗事に聞こえてしまうだろう。だけどここで真実を話したとしてサスケが、この里を憎むことも避けたい。
どうすることもできない、自己無力感が俺を襲った。
「俺は、あの男を必ず殺す。A兄さんがそれに反対するのなら、その時は、A兄さんでも俺を止められない。」
殺気だっているサスケの目を見ると写輪眼になっていた、確かサスケは昨日開眼したんだっけか。
『サスケ。俺は死んでもお前を止める。』
「勝手にしろ」
唐突の反抗期に兄として大分心にきている俺だったが
サスケを放っておけず、とりあえず手を掴んで団子屋に走った。
「っ！離せ！！」
『やだね。急に生意気になりやがって。悲劇のヒーローぶってんじゃねえ！俺はお前が道を踏み外す事だけはさせないからな！！』
「っくそ、力だけは強い。勝手にしろ！！」
『ああ、そうするよ！』
つづく
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日下部(プロフ) - カイトさん» ありがとうございます！地道に頑張ります。 (2020年11月30日 2時) (
レス) id: 20ee57f5bc (このIDを非表示/違反報告)
カイト(プロフ) - 続き面白いです！応援しています！ (2020年11月29日 23時) (レス) id: dc7be63a62 (このIDを非表示/違反報告)
カイト(プロフ) - 続きをかいてください！ (2020年10月10日 21時) (レス) id: dc7be63a62 (このIDを非表示/違反報告)
日下部(プロフ) - 茶々丸さん» 楽しみにして頂いてありがとうございます！とても嬉しいです！！ (2020年8月29日 22時) (レス) id: 20ee57f5bc (このIDを非表示/違反報告)
茶々丸 - この小説めっちゃ好きです！兄弟っていいですね！続き待ってます！！！ (2020年7月26日 9時) (レス) id: e8b7734ba8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日下部 | 作成日時：2019年9月25日 21時
