２９話 満ちた月 ページ31
俺は今日、任務に行ったフリをして。時間が刻々と過ぎてゆくのを待っていた。
イタチ兄さんの、うちは一族皆殺し事件当日である。
今の俺が兄さんに勝てる自信は全くない。それでも俺は兄さんとサスケを憎しみ合わせたくない。
木の葉のため？？笑わせないでほしい。
木の葉のために一族全員の未来が、潰されるなんて
家族で憎しみ合うなんて。俺は、絶対に嫌だ。
負けたとしても、俺は真実をサスケに話すことに決めた。兄さんは、真実を知っていると僕が言えば僕を殺すかもしれない。
今日が、俺の命日かもしれない。
そんなことを一日中考えていると、イタチ兄さんがやってきた。
俺は屋根裏から父さんと母さん、そしてイタチ兄さんの様子を見ていた
「…父さん、母さん…俺は」
「分かってるわ、イタチ」
「イタチ…最後に約束しろ」
「…！」
「サスケとAのことは、頼んだぞ。」
父さんがそう言った瞬間、涙が溢れた。
厳しく口数の少ない厳格な父からの最後の約束、そしてもう完全に死ぬ覚悟ができている据わった目。
イタチ兄さんも、涙を流している。イタチ兄さんの涙を見るのは初めてだ。
「忘れるな、それがお前の決めた道だろ。お前に比べれば、我らの痛みはすぐに終わる。」
「考え方は違っても、お前を誇りに思う。」
俺は、何をしようとしていたんだろう。
そもそも、俺がどうにかできるような問題ではなかったんだ。父さんや母さんが悪いわけでもない。イタチ兄さんが悪いわけでもない。
この国がおかしいんだ…！
イタチ兄さんが父さんと母さんを殺して、唯一楽になる方法は、きっと俺たちだ。
何も知らない俺とサスケがイタチ兄さんを恨み、憎しみ、仇を討つ
イタチ兄さんが楽になれるのは、サスケに仇を討たれる瞬間。それだけなんだ…。
俺は、馬鹿だった。修行を積んだって暗部に入ったって、こんな大事なことが分からないなんて。
これまで立ててきた計画はやめた。
結局、俺たちうちは兄弟は憎しみ合わなければならない。お互いのために。
俺は何も知らないフリをして家に入りイタチ兄さんと対等した。
『イタチ兄さん』
「A...」
『俺も殺すの？？』
俺がそう問うと、イタチ兄さんは何も言わずに構えた
俺もチャクラ刀を手に持ちチャクラを入れた
と同時にイタチ兄さんは俺に向かって手裏剣を投げ
それを間髪で避け、兄さんに近づき切りかかった
兄さんはクナイで容易に俺のチャクラ刀を受け俺を吹っ飛ばした。
続く
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日下部(プロフ) - カイトさん» ありがとうございます！地道に頑張ります。 (2020年11月30日 2時) (
レス) id: 20ee57f5bc (このIDを非表示/違反報告)
カイト(プロフ) - 続き面白いです！応援しています！ (2020年11月29日 23時) (レス) id: dc7be63a62 (このIDを非表示/違反報告)
カイト(プロフ) - 続きをかいてください！ (2020年10月10日 21時) (レス) id: dc7be63a62 (このIDを非表示/違反報告)
日下部(プロフ) - 茶々丸さん» 楽しみにして頂いてありがとうございます！とても嬉しいです！！ (2020年8月29日 22時) (レス) id: 20ee57f5bc (このIDを非表示/違反報告)
茶々丸 - この小説めっちゃ好きです！兄弟っていいですね！続き待ってます！！！ (2020年7月26日 9時) (レス) id: e8b7734ba8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：日下部 | 作成日時：2019年9月25日 21時
