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運命 ページ26

残酷だよね、運命の人が兄弟なんて。



でもなんでだろう、兄弟って普通運命の人になるのかなぁ



せめて最後くらい二郎に向けて、歌いたかったな



『…大丈夫。』



大丈夫だから。



私は、幸せだったから



大きく深呼吸する









「…っ、」



歌おうとしたその瞬間、一郎が目を覚ました



左ポケットが微かに振動する



それはもう一つ持っていた無線だった



二郎とも、三郎とも繋がっていない無線



「…っはぁ、間に合ったか…」



でもそれを誰も気づかなかった(・・・・・・・・・・・・・・)



あとは頼んだぜ、ハマのヤクザさんよ









『…_____♪』



「やめろ、やめろ!!!!!」



頭から血が流れてくる



それと対照的に美しく歌声が響く



透き通るような声



「…くそ」



視界が霞む



歌い終わろうとしたそのとき




「失礼します。」



「…なんだ今取り込み中だぞ」



「M.T.Cの奴らが、攻め込んできました」



「…まさかっ」



一郎の方を見るとニヤッと笑った



その瞬間



ガンッ…ガンッ…



扉から鈍い音がする



それと同時に手首が軽くなった



「…え、」



____



『…え?』



「…クソ…クソ!!!」



隼颯の焦った顔



「やっと来たかよ」



「兄ちゃん!?」



「いち兄、これは…」



「おせーよ」










左馬刻










「…あ"?誰に向かってモノ言ってやがんだ」




「「えーこの建物は既に取り囲まれています大人しく出てきなさい…」」



他のフロアのやつは変装した理鶯が片付けた



その手にはナイフ(・・・)



「あんな、いとも簡単に拘束がとけるとは思わなかったな。」



「…チッ だがもう遅い、」



こいつの命はもう尽きる



Aの髪の毛を引っ張りながら狂ったように笑う



『…じろ、』



拘束がとけた俺は渾身の力を込めて



バキッ



「…グガッ…」



隼颯の顔面を殴った



『…』



「A!!」



倒れ込んだAを受け止める









心臓の、音が










「A…!」


「Aさん、」



心配したように二人が近づいてくる



「…ふははははは…」



狂ったように笑う



そして忌々しい口を開いた



「その女はもう助からない」ニコッ



「俺の実験で、死ぬんだよ!その女は」



「…黙れ。」



二郎が隼颯を言葉だけで制する



「これ以上、侮辱するな」

決着→←救世主(?)



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(プロフ) - シャルさん» ご指摘ありがとうございます!!訂正させていただきました。こちらこそ読んでいただいて嬉しい限りです!!ありがとうございます。 (2019年3月29日 0時) (レス) id: 6c48c3ca2f (このIDを非表示/違反報告)
シャル - 細かいかもしれないんですけど、あくまでが悪魔になっていました。間違ってたらごめんなさい! 今回も面白かったです!更新ありがとうございます! (2019年3月28日 23時) (レス) id: 0ad92d1aab (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - シャルさん» 暖かいコメントありがとうございます!!私の書きたいことが伝わっていたようで安心しました(泣)コメントを励みに頑張りたいと思います!ありがとうございます。 (2019年3月28日 0時) (レス) id: 6c48c3ca2f (このIDを非表示/違反報告)
シャル - とても感動しました!二郎の思いが複雑で私も胸が締め付けられました! 大好きです!更新楽しみにしています!頑張ってください (2019年3月27日 23時) (レス) id: 0ad92d1aab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2019年3月15日 21時

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