九条の貴婦人 (ページ28)

今日:23 hit、昨日:103 hit、合計:156,465 hit

27 ページ28

菅原「「あれ？あれあれ？あれー？」」

万次「もしかして九条A？貴婦人様がなんでここに？」

千一「そのジャージ、まさか風舞に行ったのー？桐先を蹴って？」

小野木「てめぇら九条にまで絡んでくんじゃねぇ！！！」

いかにも手が出そうな小野木をAは手で制した

A「貴方たちと会話する価値はないね……どいてくれるかな」

氷のような、語尾に？がない言葉に風舞の部員や菅原ツインズは固まる

本村「大悟、2人を連れてってください」

佐瀬「任せろ！ほら来い量産型共！」

首根っこを掴まれた2人は佐瀬に連れられその場を去っていった

藤原が鳴宮に接近している時、本村はAの元に駆け寄った

本村「……九条さん、お久しぶりですね。貴方がいなくてうちの女子部員が悲しんでいましたよ」

A「本村先輩、お久しぶりです。桐先に転入予定はありませんので彼女たちには慰めの言葉でもかけてください」

本村と挨拶し終えたAは藤原の元に歩き出す

A「愁も久しぶり」

藤原「A、君も風舞だとは……てっきりあの人の後をついて行ったと思っていたから」

A「ふふっ恋を知らない愁がそんな発想をできるなんて思わなかったよ」

Aに揶揄われた藤原は「個人戦に出るのかい？」と話の内容を変えた

A「うん、女子部員4人だからね。応援はできないけど外から見てるよ」

藤原「応援がもらえないのは寂しいけど良い射をAに魅せるよ」

そういうと藤原を最後尾に桐先部員は去っていった

如月「九条さん、なんか魔王感を感じた」

山之内「言葉が刺々しかったよ？穏やかな九条さんはどこに行ったの～」

小さく話す2人に鳴宮は近づいた

鳴宮「穏やか？とんでもない、彼女は中学の時からあんな風だったよ」

如月「なんか部長と微妙に似てるみたいだね」

山之内「男子部長の静弥と女子部長の九条さん……敵に回しちゃいけないのって2人なのかも」

竹早「なんだって？」

新たな一面を見た男子はぽかーんとしている間、Aは開会式に参加すべくその場を去り男子もその後を追った