8days ページ10
フィーネside
「……うん！やってみる！」
私は勝負を挑んできた少年の方に歩み寄った。
「そうこなくちゃ！」
これが私の、初めてのバトルになるのだ。
「行っておいで、イブ！」
真新しいモンスターボールを放り投げる。
投げたのはいいんだけど、な、投げるだけでポケモンって出てくるのかな？←
そんな私の心配を掻き消すようにポフン、と音を立ててボールから一匹のイーブイが出てくる。
「わっ、で、出てきた！」
「いや、当たり前でしょ…」
すかさずカノンに突っ込まれる。
勝負相手の男の子も、怪訝な顔でこちらを見ている。
「う…い、いいじゃん、ほら勝負勝負っ！」
慌てて本題に戻す。
すると男の子もハッとしてジグザグマに指示を出し始めた。
「ジグザグマ、体当たり！」
真剣な表情で突撃してきたジグザグマの攻撃は、見事にイブに当たった。
「っイブ！！」
さすがの私も、もたもたしている場合ではないと悟った。
「イブ！えと、体当たり！」
しまった。図鑑も無いし、自分のポケモンが何の技を出せるか分かんない！
…初回からどんだけドジなんだろ、私。
これからもこんな感じなのだろうか。
できればこんなのは今回だけであって欲しい。
「ジグザグマ、体当たr((「イブ！体当たり体当たり体当たりっ！！」？？」
こうなったら体当たりで押すしかない！
「……(ジト目)」
なんかイブからジト目で見られてる気がするんだけど。←
「え？じゃあ、鳴き声……？」
イブが私の指示に合わせ、一鳴きする。
すると、ジグザグマが怯んで僅かな隙を見せた。
「っ！今だ！体当たりぃー！」
今度こそ私の指示に合わせ、ジグザグマの方に真っ直ぐ突き進むイブ。
攻撃が決まり、小さな砂埃が起こる。
「…イブ？」
砂埃が晴れると、
倒れているジグザグマと、肩で息をしているイブがいた。
…勝った、っていうことなのかな？
「やったああっ！」
あまりの嬉しさに、イブを押し倒すくらいの勢いで飛びついた。
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玲音 - 作者の一人です。ありがとうございます！更新止まっちゃってますが、これからもどうぞよろしくお願いします！ (2014年12月20日 9時) (
レス) id: 33543ed0e9 (このIDを非表示/違反報告)
ブラック(プロフ) - 面白かったです！ポケモンで初めてお気に入りにしましたww (2014年12月20日 9時) (レス) id: ab35f25391 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：六芒星玲音、Momiji x他1人 | 作成日時：2014年11月17日 21時
