37days ページ39
フィーネSide
さっきから、カノンが不機嫌だ。・・・まぁ、理由は多分フラダリさんだろうけど。
「・・・おや、先ほどのお二人。こちらカロスが誇る大女優のカルネさんだ。その演技で多くの人を感動させている・・・。つまり、自分以外の誰かを幸せにするために生きている。
ああ！皆そのように生きれば世界は美しいのに！・・・では、失礼します」
フラダリさんがそう言って立ち去ろうとすると、カノンはそれを制止させる。
「・・・待ってください。それは違うと思います」
カノンの言葉でフラダリさんの足が止まる。
「・・・世界を一瞬で終わらせるって・・・。どういうことですか？終わらせて何が残るって言うんですか？そこには一面の砂漠・・・。それが美しいんですか？
というか、カルネさんの話に口をはさんで悪いのですが・・・。
どういう役を演技するのかは人の勝手でしょう？あなたがとやかく言う筋合いはないと思います。
忠告なのか、命令なのか、はっきりして欲しいですね。
・・・以上です」
カノンは、フラダリさんを睨みつけながらそう言った。・・・どんだけ嫌ってるんだろう？
だけど、カノンの言うこともわからなくはないかな。
「あなたたちは？」
「俺はカルムです・・・あの、名前似てますね」
そのカルムの一言で、カノンは噴き出す。が、それは一瞬。すぐに笑いは収まったようだ。
「私はカノン。こちらはフィーネ。で、カルムの隣にいるのが、フィーネの姉のセレナです」
「４人とも素敵な名前！それに、なんて素敵なポケモンなの！私もポケモン育ててるの！いつか勝負しましょうね！」
「あ、はい！」
カルネさんの言葉にセレナは大きく頷く。・・・カルネさんは、強いと思う。
「・・・そうか。ポケモントレーナー同士なら、みんなと戦えるんだ・・・あ、そうだ。３人に一言。俺と君達で、どっちが強くなるか競争しない？
お隣さんとフィーネさんはアサメタウンに来たばっかりで旅立ったけれど、お隣さんだし、競い合うのも面白いでしょ？もっとも、俺は負けないけどね」
「うん！いいよ！」
セレナは大きく頷いた。・・・私たちも続けて頷く。
「さて、カルム。呼び出したって言う事は・・・
おごってくれるんだよね？」
カノンが笑いながら言い出すと、カルムは「あっ」と声を出し冷や汗を垂らした。
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玲音 - 作者の一人です。ありがとうございます！更新止まっちゃってますが、これからもどうぞよろしくお願いします！ (2014年12月20日 9時) (
レス) id: 33543ed0e9 (このIDを非表示/違反報告)
ブラック(プロフ) - 面白かったです！ポケモンで初めてお気に入りにしましたww (2014年12月20日 9時) (レス) id: ab35f25391 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：六芒星玲音、Momiji x他1人 | 作成日時：2014年11月17日 21時
