イケメン恐怖症(笑)です。【文スト】

ゑ？？？？ ページ6

「…つーか、どうやって薬品庫の鍵を開けたんだ?」

『ピッキングしてたよ。手先器用なんだね。』

「やべぇな。」

そんな会話をしていると太宰さんが声を上げた。

「やだやだ、死にたい!詰まんないから死にたい!
なるべく楽に簡単に死にたい!森さんなんとかして!」

「大人しくいい子にしていたら、そのうち薬品の調合法を教えてあげよう」

「嘘!そう云って僕をこき使って、
一年前にあれだけ大変な思いをさせといて
結局教えてくれない じゃあないか!

こうなったら裏切って敵組織についてやる!」

『…大人ってずるい』

太宰さんに続けそう言うと森さんが答える。

「適当な思いつきを喋るのはやめなさい、いい子だから。裏切ったりしたら楽に死ねなくなるよ

Aちゃんはそんな事言わないで！！」

…この人…ロリコン…拗らせてるなぁほんと…


「ああ……退屈だなあ。この世界はなんて詰まんないんだろう」

「そもそもだね、太宰君。

君は私が先代から首領の座を継承した時、その場にいた人間。
つまり遺言の証言者なのだよ。そう簡単に死なれては困る」

『……』

「アテが外れたね」

「何のことだい?」

「自 殺未遂の患者を共犯者に選んだのは凄く良い人選だったのに。一年経っても、こうして僕は生きて

いる。おかげで不安の種は消えないままだ」


「………何の話をしているのかな?」


「判ってるくせに。不安の種っていうのは、先代暗殺が外部に漏れないかどうかの不安だよ」

「ついでに俺もだろ？
末端構成員がいつ死のうが関係ないしな。」

『？』

ゑ？？？？

え、待って
先代暗 殺にやっぱり関係あるの？

え、私が変える前から原作が変わってるんだけど？？
は？？？原作崩壊の拒否権なし？はぁ？

無理ゲーじゃんかぁぁぁあ!!!

知りたくなかったその事実！

……とか考えても声には出せないこの空間が辛いんだよ!!

緊張した空気が張りつめる。
とても私が喋れる空気じゃない。

てか、こんな内容喋れねぇー!!!

「アテが外れたとは、どういう意味かな
アテが外れてなんかいない。
君と私とで、みごとに作戦を遂行してみせたじゃあないか。一年前に。

大変だったから、もう二度とやりたくないけれどね」

「作戦は完了してない
作戦っていうのは、暗 殺と遺言捏造に関わった人間の口が封じられて初めて完了って云うんだ。でしょ？」

「その点、僕は共犯者としては適任だった。
だって、誰も疑わないから。
僕の証言で貴方が次の首領になった後

────僕が動機不明の自 殺を遂げたとしても」

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