【カゲプロ】歪んでるって？知ってます。【シンタロー】 (ページ3)

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「ね、昼休み屋上きてくれない？」

「？いいけど？」

ほら、またひっかかった。

また今回も、騙された。

あーあ、またおんなじか。

心の中ではき捨てて、しかしそんな事は微塵も出さず、私は言う。

「ありがとう。じゃあ待ってる」

＿＿＿＿

「アヤネー！」

「あわっ・・・」

突然のしかかってきた重さに潰れかかる。

「もう・・・やめてってば、鈴」

優しく笑って諭すように言うと、「だってアヤネの反応楽しいんだよー」と首筋を手で押さえて彼女は笑い返した。

そして、また今日も「昼休み」を告げる鐘が鳴った。

「あ・・・いかなきゃ」

「・・・また？もういいかげんやめなよ。またアヤネが傷つくだけだよ」

「でも、さ・・・よばれてるから。それに、ちゃんと誤解ときたい」

訝しげに見た鈴、こと浅田鈴音に、私はそういった。

ーーーーーもちろん

ぜーんぶ

嘘。

呼んだのは私だし、

誤解なんて無いし

むしろ傷つけにいくのは

私のほう。

「じゃあいってくるね」

彼女にそうつげ、私は屋上へと足を進めた。

心なしか、足が弾む。

・・・－－－－－ごめんね？

「それで、優等生な館山さんが私に何のようが・・・？」

訝しげ、というよりは不思議そうに、というのだろうか。

そんな表情でその子は私をみた。

「用って言うか・・・・

ーーーーーごめんね」

そう、彼女の顔をしっかと見据えていって、

右手を左腕に・・・・

・・・スライドさせた。

「ああっ！！

ーーーー痛い！！いやあっ！」

そう叫んだ瞬間、集まる人の目人の目。

近づく足音。

・・・・ああもうほんと

たまらないよね？

「アヤネ！？」

「大丈夫か！？」

「あなたがやったの！？

なによ。そんなに・・・・・

ーーーーアヤネに手出さないでよ！！」

「そんな、わたしはっ・・・ただっ・・・」

状況が飲み込めていないようで荒い息を繰り返すばかりだ。

・・・・やんなっちゃうなぁ。喜ぶ自分がいるとかさ。

ーーーーー悪趣味だと、言われるかもしれない。

しかしこれが

私、館山アヤネの

「日常」。