仮面ライダーW(ほのぼの・・・？）

翔太郎の彼女 4 ページ17

ドーパントと化したマスターのメモリブレイクのため、Wに変身した僕たち。だけど・・・


「クソッ近づけねぇ！」


シュガードーパントは能力に特化したドーパントだから、メモリブレイクどころか近づくことさえもままならない。


「なんとかならねぇのか、フィリップ！」
「対処法を検索中さ。もう少し待っていたまえ」
「この際、ルナトリガーにフォームチェンジしてメモリブレイクしても良いんじゃないか？」
「それはダメだ。ただでさえやつれているマスターにダメージの少ないジョーカー系統以外の技でメモリブレイクを仕掛けるなんて、命を奪いかねない行為だ」


ドゴッ！

そうこうしている間にもシュガードーパントの攻撃は止まらない。

僕が検索に集中しているから右半身を思うように動かせない翔太郎は、随分とされるがままで防戦一方だ。


「くっ、まだ検索終わんねぇのか！？」
「あともうちょっと！」


ドゴッ！


「うっ！」


早くしないと。翔太郎が傷だらけになる前に、対処法を見つけないと。

・・・せっかく、彼女が休みの日に事務所に訪れているのだから。


「ハッ、これだ！翔太郎、ヒートジョーカーで行くよ。あのドーパントの体は砂糖でできてる。サイクロンジョーカーで攻撃を避けて奴の懐に飛び込んだら、ヒートジョーカーに素早くフォームチェンジして足元を高温で一気に熱する。そうすれば、」
「足元はカラメルになり地面に固定されて、身動きが取れなくなるって寸法か」
「ああ。その後、奴がカラメルを割って動き出す前にメモリブレイクだ」
「OK!」


拳でモモを叩いて気合いを入れる翔太郎。
僕たちは真っ白なドーパントに突っ込んでいった。

翔太郎の彼女 5→←翔太郎の彼女　３

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す