【カゲプロ】大好きだった貴方たちへ――・・・～歪愛編－５人狂ー～ (ページ6)

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第４夜目　雪降りの面影ページ6

セトside

セト「よし、これくらいで大丈夫ッスね＾＾」

俺はキドに頼まれ、材料の買出しに行った。

セト「・・・ここ、確かA中学に通った道。なつかしいッスね」

自然と頬がゆるむ中。河原の草花がサァァアアと風と一緒に音を奏でていた

今は夕方で、緋色の空が藍色に染まり始めた頃だった

セト「・・・っ！？」

俺は、緋色の空と同じように目を赤く染めた。その瞬間、聴こえたのが・・・

ーこいつ、Aが前いた集団の奴に似ている－

ー Aちゃん。平気かなぁ？－

ー早く、任務を終わらせて、行くぞ。Aと昴が待ってる－

そう、それは一瞬の出来事だった・・・

俺の横を、まるで風と同じといっていいようなスピードで３人の男が通りすぎていった

セト「！？・・・Aって言ったすよね、今・・・；；」

俺の中には、喜び、希望、悲しみ、恐怖様々な思いが溢れてきた

セト(このことを、全員に言った方がいいッスかね？；；)

そんなことを考えたけど、でも・・・それ以前にたった一つの思いが胸の中を満たした

Aは近くにいるんだ・・・

会いたい、今すぐに・・・・

俺は、男達が通り過ぎていった道を見て、切なく目を伏せた

貴方side

昴「そろそろか」

貴「そうだな」

会いたい・・・・早く、仕事を終わらせて・・・

許してくれる、かな？・・・

昴「・・・・」(ピンッ

バチッと何かが額に当たり、私はその痛さで考えを止め額を押さえた

貴「痛！？何すんのさ！！」

昴「今は仕事中だ。考え事はよそでやれ」

昴はでこピンをした後にそれだけを呟き、ドアに寄りかかり監視を続けた

私はというと、ハッキングをしている。まあ、こんなシステムすぐに解除できるけど・・・

今の文化は、もう少し進化してすぐに情報をコピーできるＵＳＢカードを作ってくれ；；

貴「残り、１２、１０・・・５・・・終了した」

昴「了解、(ビッ昴だ。チェックした(皐月「りょーかいｗ」」

私は、立ち上がりお面をつけて昴の後に続きその場を去った

会いたいよ・・・皆・・・・セト・・・

セトなら、私の心読めるよね？どんな気持ちか、どんな事をしたいのか・・・

いつの間にか泣きそうな顔になっており、昴は無言で私の頭をくしゃりと撫でた。

貴「？・・・ありがと」

昴「・・・行くぞ」

こうして、任務を終えた