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第150話「死の支配者」夢主 ページ8

「太宰さんの新しいお友達、随分壊れやすいんだね。」

Qは、愉し気にそう云いながら列車に乗る。
それから、立ち上がった私と太宰さんを見ると、更に愉しそうな顔になった。

「けどいいんだ。太宰さんを壊す楽しみも……太宰さんからお姫様(おねぇさん)を奪う楽しみも残ってるもの☆」
「……それはおめでとう。でも生憎……いろはは守られてばかりの華奢で可憐なだけの姫君じゃあない。」

満足そうに嗤うQに、睨みながら太宰さんはそう云う。
一方、私は自分の知らない所で守られていたことに何とも言えない不信感を抱いていた。

「ふふふ。戦うお姫様?面白いね。…まぁ、ぼくを閉じ込めたお礼にいっぱい苦しめてあげるよ!」
「……善く、憶えているよ。君ひとり封印する為に大勢死んだ。……けど、次は封印などしない。心臓を刳り貫く。」

睨みつけながらそう云った太宰さんを、Qは仮面の様な笑顔を解くと、私をじっと見ていた。
私は少し警戒しながら、静かに見詰め返す。

「……確かに、ぼくとおねぇさんは相性が悪そう。……じゃあね、‟死の支配者(女王)”……暁いろはおねぇさん!また遊ぼうね!」

私は思わず嫌悪感に顔を歪める。
一方、発車した列車が去っていくのを見詰めていた太宰さんはマフィア時代の様に光を忘れた表情になっていた。

「私も策の清濁に拘っている場合では無い……か___。……行くよ、敦君。いろはは…姐さんの所に居給え。回復してから帰ってくると善い。」

私に向けられたそれは、事実上の戦力外通告だった。
……私が、油断してしまったから。
私が、弱かったから。
私が……____

「いろはちゃん。いろはちゃんはいろはちゃんを責めてはいけませんわ。だって…異能を、私と春野さんを護る事に殆ど使っていたんですもの。……いつか、太宰さんが云ってました。異能力者同士の戦闘では異能力者の力量よりも、異能の相性と異能の性能が勝敗に大きく作用する……と。本気は出せていなかったのですから…仕方有りません。」

私の躰を支えながらそう云ったナオミちゃんに、私は思わず毒が抜かれていくのを感じていた。

第151話「護りたいもの」夢主→←第149話「王女の優しさ」夢主



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設定キーワード:文スト , 中島敦 , 夢小説   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:業猫 | 作成日時:2019年9月9日 16時

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