172本目〜言葉が消えたって〜 ページ25
コウタside
ぼくには、隠れた者の正体が解った。生まれた時から、一緒にいるのだから。
だから、もう一度皆を認めてあげる事が、出来なかった。
コ「________嫌だ。助けてあげられないのに、また認めたら.......」
怖かった。友だちが死ぬのが。
目の前で、届く距離で助けられないのが......
あの時も、ホントは届く所にいたんだ。でも、助けられなかった________
また同じ様な事が起きれば、多分ぼくは.....
『今は、弱くもと良い。何時かは友を護れる程に強くなれる。だから________』
大丈夫、か。
でも、何時かじゃ駄目なんだ。
"今すぐ"じゃなきゃ、いけないんだ。
あいつとの決戦まで、もう時間がない。
まさむねとの約束を果たさないといけないんだ。
エン「.......友だちってのは、助け合ってなんぼじゃねぇのか？俺はそう言うモンだと思ってたが」
言い返せず、ぼくはただ押し黙るしかなかった。
解ってる。こんな無駄なプライド、持ってても仕方がない。
でももう遅いんだ。
散々助けの手を払い除けておいて、今更助けてなんて虫が良すぎる。
だから、ぼくがあいつを倒す。誰が何と言おうと、これだけは曲げない。友だちが傷付かずにこの戦いが終わるなら、ぼくは独りでも戦う。
エン「........まぁ、俺が口出しする事じゃねぇな。お前のやりたい様にやれ。俺はもう帰る」
よっと立ち上がると、エンマ大王は縁側に向かって歩き出した。
そして、ピタリと止まると、こちらを振り返る事なく言った。
エン「________俺達友だち妖怪が一番辛い事が何か、知ってるか？」
聞かれた事の意味が解らず、ぼくは小首を傾げた。
エン「.......まぁ、そのうち解る」
それだけ言うと、エンマ大王はふわりと舞い上がった煙の中に姿を眩ませた。
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ミナズキ(プロフ) - 和奈さん» これは第一シリーズから見た方がなんとなく解ると思うので、【妖怪ウォッチ】妖怪ウォッチdazeと検索すればたぶん出る筈です。このシリーズを見てくださりありがとうございます！ (2016年3月6日 22時) (
レス) id: 9eb94cc9a7 (このIDを非表示/違反報告)
和奈 - この作品の1から見たいのですが、何と検索すれば出てきますか？ (2016年3月6日 21時) (レス) id: 66e0ba6353 (このIDを非表示/違反報告)
ミナズキ(プロフ) - アンケートはまだまだ募集中です。どこかご協力下さいませ！ (2016年1月9日 22時) (レス) id: 9eb94cc9a7 (このIDを非表示/違反報告)
火車 - ミナズキさん» そう言って頂けて私も嬉しいです…(*^_^*) (2016年1月4日 19時) (携帯から) (レス) id: e5ef8f5494 (このIDを非表示/違反報告)
ミナズキ(プロフ) - 火車さん» いえいえ。アンケートに参加くださりありがとうございます！ (2016年1月4日 17時) (レス) id: 9eb94cc9a7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミナズキ x他2人 | 作者ホームページ：http://uosv.org/p/ai0613
作成日時：2015年12月15日 21時
