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丁寧な口調で話し掛けたのは「アリシア・シャーロット」。
少し見ただけで、暫くレッスンしてないということが分かってしまう、凄いアイドルだ。
しかし、一体誰が皆に慕われている「燈咲A」が【孤独の女王】と呼ぶようになったのだろうか。
・・・きっと、「月永レオ」が居なくなったからだろう。
だがしかし彼女は、「燈咲A」は、「月永レオ」のことを顔見知りでしかないと認識している。
「月永レオ」も同様。
――――レッスンルームの近くに上履きを擦る音が聞こえた。
「わははっ☆セナに引っ張られると霊感が沸いてくる!」
「アンタは変態か!」
そう、私が今話した「月永レオ」、そして同じユニットの「瀬名泉」がそこに歩いて行っているのだ。
「朔間凛月」が先ほどメールで≪――番のレッスンルームに来て≫と送っていたから、そこに向かっている二人。
「あれ、くまくん。そこで何してんの?」
「あ、セッちゃん。・・・中見て。」
もう着いたのか、と「朔間凛月」は言葉を溢しつつ視線をレッスンルームへと戻す。
「瀬名泉」も「月永レオ」も中の様子が気になるようで、二人とも彼の隣から除いた。
「「え、」」
二人もまた、彼と同じ反応をした。
二人が見た景色は、通常の曲のスピードを2倍にし踊っている「橙咲A」らの姿。
「Aさんステップ遅れてます!」
「はい!」
「エルザちゃんターン少し速いよ!」
「っ分かってるわ!」
二倍速だというのに、一切のミスを許さない彼女たち。
それに加え、ミスがあった曲が終わると10秒も経たずにまた同じ曲を流す。
またミスがあればその繰り返し。
先ほどまでよりも鬼畜ではないか。
きっと、「朔間凛月」は「先程までよりも鬼畜ではないか」と思っていることだろう。
そんな所に。
「あれ、先輩方。何故、Lesson roomに入られないのですか?」
「あら、もうAちゃんレッスン始めてるのかしら。」
同じく、「Knights」のメンバーである「朱桜司」、「鳴上嵐」がレッスンルーム前へとやってきた。
そして、彼ら三人に話しかけたが三人は彼女たちに釘付け。
不思議に思った二人は微かに見える隙間から、中を見た。
「「・・・ッ!」」
「朱桜司」は、今まで彼女の良い噂を聞いていなかったからだろう、他のメンバー以上に驚いている。
そして、「鳴上嵐」は毎日話している彼女の面影が無く“かっこいい”彼女になっていることに驚きが隠せない様。
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作者名:亜莉須 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/arisu2wrwr3/
作成日時:2020年3月9日 18時