少女は傍観者になりたい【あんスタ】

13.おばあちゃん ページ15

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結論から言おう。ほくとくんのおばあちゃんはものすごくいい人だった。


突然遊びにきた私を「あらあらよく来てくれたね」歓迎してくれて、「可愛い子だね」と褒めてくれた。


ちなみにほくとくんの名前は“氷鷹北斗”と書くらしい。幼稚園で鷹と漢字をかける子はそうそういないと思ってたのに北斗くんは普通にかけてた。


それにクロスワードが好きだということで今度一緒にやることにした。



それで明日からはついに……

「夏休みだ〜！」

「……うるさい」


全国の小学生が最も楽しみにしていることと言っても過言ではない“夏休み”もちろん私だって例外じゃない。


「りっちゃんは楽しみじゃないの？」

「……まぁしずかにねれるから……すこしは」


もしかして夏休み中りっちゃんに会えないんじゃないかと思い急いで約束を作ろうと考える。


「りっちゃん夏休みどっか行かない？」

「……なんで？」

「もしかして1ヶ月間会えないんじゃないかと思って、そしたらなんか寂しいでしょ？」

「……きがむいたらあそびにいく」


そう言ってりっちゃんは帰って行った。ちょっと笑みを浮かべながら……


「え、ちょっと待って……私、住所教えてないよね……？」


その答えはきっと……りっちゃんだけが知っている。

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