【NARUTO】短編集 (ページ12)

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【はたけカカシ】新たな一面ページ12

「え、何コレ…新作？」

「あぁ、Aねーちゃんの本だってばよ。」

「…は？」

暇潰しに本屋に立ち寄ると、店先にはイチャイチャシリーズと並んで見覚えのない本が置かれていた。
てっきり新作なのかと思ったら…そもそも別物らしい。

「ナルト…お前何でそんな事知ってるの。」

「…あ。」

「アイツ…まさかたまに約束すっぽかすのはこの為か…？」

「ギクゥ！！っそそ、そんな事ないってばよ！！」

「だから何でそれをお前が知ってるの。」

「あーあー！なーんにも聞こえないーわーわー！！」

いつも直感で動く様な奴だ。
どうせ自来也様にアドバイスでも貰いに行ってたんだろう。
そしてその為に俺とのデートに遅刻したり、すっぽかしたり…。

「(そーんなに熱心に書いてるって事は、さぞ良い出来なん…！？)」

「ん？カカシ先生…？」

…何だ、これは…。

「おーい。」

手が…止まらない…。

「もしもーし！」

え、やだ、嘘…そんな事になっちゃうの？

「せーーんーーせーーいーーーー！！！！」

「…っ！あ、あぁ…すまん。ちょっと急用を思い出したから、またな。」

「へ？あ、ちょ、カカシせんせー！！」

-

「Aは激しいのが好きなの？」

『…はい？』

「コ・レ。」

『…あ。』

「あ、じゃないでしょ。お前この間の遅刻もこのせいじゃないの？」

『あは、バレた？』

凄いね～こんなに悪びれる様子もないなんて。
俺ってお前の何なのかね、全く。

「にしても、随分過激じゃないの。もっとこうして欲しかったわけ？」

『ば、そういう事じゃないわよ！』

「…ふーん。」

『何よその間。本当に違うからね？！』

「あっそ。まぁ良いけど。」

『絶対解ってないでしょ。』

解ってないのはどっちなのかねぇ…。
こんなのみせられたら色々考えちゃうじゃないの。
まっ、俺はこういうのも嫌いじゃないから構わないけど…やっぱ誘ってんのかね、コレ。

『カカシ、目がやらしい。』

「…Aが悪い。」

『だからそういう意味じゃないってばこの変態！！！！』

顔を赤らめながらも怒るA。
いやーこの表情がなんとも…ってまだ昼過ぎだもんなぁ。

「お前さ、自覚ある？」

『は？』

「…今夜お仕置きね。」

『はぁあ？！？！？！』

「いやー早く夜にならないかなー！」

『こっ…こんのバカカシがぁ！！！！！！』