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お兄ちゃんのお願い side,I ページ13

相変わらず、くまくんは幼なじみくんを避けてるみたいだけど……

やっぱちょっと、見てるこっちが落ち着かないよねぇ。

何かしら手段は考えては見たけど、タイミングが合わないんだよね。


と、思ったら、あんな所にゆうくん!

何時もなら駆け寄って抱きつきたい気持ちだけど、今日はちょっと協力してもらうよ。


「ゆうくん、おはよ」

「げ、……泉さん、お、おはようございます……」


露骨に嫌な顔をされた。


「そんな顔しないで。今日はちょっとゆうくんに頼みたいことがあるんだ」

「た、頼みたいこと?」


「ゆうくんと同じユニットの、衣更真緒っているでしょ。そいつに、くまくんが教室で寝てて起きないから、起こしてって伝えてくれる?」


「でも、何で?泉さんが行けばいいじゃん」



「かくかくしかじか……だから、お願い!」

俺は頭を下げつつ、顔の前で手を合わせた。

さすがのゆうくんも俺のこんな姿見てびっくりしたんだと思う。


「い、いいよ」


と、何となく了承してくれた。

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作者名:あざらし | 作者ホームページ:http:/  
作成日時:2018年2月26日 23時

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