鳴上 狼お姉ちゃんと子羊 ページ5
貴方side
「「あ」」
重なった声…と手。
不快だ。不快しか感じない。
昼休みに入ってすぐ購買に走って行って、
チョコいちごホイップジャムパンがあったからラッキー、とか、
とか思ってたのに。
「あらァ、Aちゃんじゃない!
同じものを選ぶなんて、運命かしら、う・ん・め・い♪」
ハイスペック・ビジュアル・オネエ、略してHVOこと
鳴上嵐、は、私の敵だ。
「どうしたの、固まっちゃって。
うふふ、お姉ちゃんに会えて嬉しい、ってとこかしら?
大丈夫よ、お姉ちゃんも同じ。
Aちゃんに会えて、今日1日がラッキーな日になるわ!!」
…私的にはアンラッキーだ。
「う、うるさい鳴上嵐!!!!気易く名前を呼ぶな!!」
「まァ、そんなに怒らないで♪
あたし達、きっとすごく仲が良くなれるわ!
うふふ、同じ穴のむじなじゃない♪」
「はあ!?同じにするなよ!
違うから、私は男だから!!」
「あら、嘘はいけないわよ?
Aちゃんは、立派な女の子でしょ?」
「だーかーら!私は女じゃない!!
まず、ちゃん付けを止めろ!」
「そんなこと出来ないわ!
こォんなに可愛いAちゃんの呼び方を変えるなんて…
それこそ無礼ってものよ!」
ああああ…
こいつと話すと疲れる。3日分の疲れが一気に溜まる感じだ。
「もういい!!私は行くから!!」
着いてくんなよ!!という意味をこめて鳴上嵐を睨む。
「うふふ、素直じゃないわね…」
そう言いながら私の頬に伸ばされる手。
端正で整った顔がだんだんと近づいてくる…
…ん?
『近づいてくる』?
「ん!んんん!!!!!」
気づけば鳴上嵐の唇は、私のそれと重なっていた。
3秒くらいの間、後頭部をがっちりとホールドされ、
目の前の顔に緊張の冷や汗しか出ない。
「ん…
ふふ、頂いちゃったわ♪」
くそう、鳴上嵐め。
オネエが私にキ、キ、キ、キスするなんて!!
そういって叫ぼうとしたけれど、
最後に鳴上嵐の満足そうな笑みを見て記憶はブラックアウトしている。
だから
「もォ…
オネエ、なんて言っていられるのも、今の内よ?
ふふふ、お姉ちゃんは、狼だった…なんてね♪」
という呟きも、知るはずがないのである。
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衣更 世話焼き彼氏、甘えんぼ彼女→←羽風 傷ついた君と私と誰か。
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めがね@うさたん(プロフ) - Alice@夜未さん» ありがとうございます…!初リクエストに、震えるほど感激しております…!! 司くんですね!了解いたしました! これからも、よろしくお願い致します!! (2016年11月20日 16時) (携帯から) (レス) id: a35b7271fe (このIDを非表示/違反報告)
Alice@夜未(プロフ) - 面白いです!えっと、リクいいですか?司くんのお話が読みたいです(´ω`) (2016年11月20日 16時) (レス) id: e5ea9e87b9 (このIDを非表示/違反報告)
めがね@うさたん(プロフ) - リアりんさん» コメント、ありがとうございます!神だなんて…そんなことありませんよー!! 更新、ゆっくりになってしまいますが、よろしくお願いいたします! (2016年10月24日 17時) (携帯から) (レス) id: a35b7271fe (このIDを非表示/違反報告)
リアりん - めがね@うさたん様の新作!!待ってました!私の神です〜 更新頑張ってください!! (2016年10月24日 7時) (携帯から) (レス) id: a35b7271fe (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:めがね@うさたん | 作成日時:2016年10月22日 18時