3話* ページ4
そこからの流れは速すぎて、正直頭の整理が追い付かなかった。
例えるのなら、テレビを早送りでぼーっと見ているような感覚。
男の人がカマキリ怪人から赤い腕を助けようとして、
｢刑事さんもそいつも、朝からの長い付き合いだから！｣
そう言うと右腕怪人が男の人にベルトをつけさせて、赤と黄色と緑のメダルを渡して。
｢楽して助かる命がないのはどこも同じだな！｣
そう言って男の人が変身して。
タカ！トラ！バッタ！
タットッバ！タトバ、タットッバ！
そんなわけのわからない歌が流れて信号機みたいなライダーになって。
カマキリ怪人が攻撃したら虎の爪みたいなもので反撃してメダルが散らばって。
黄色のメダルを黄緑のメダルに変えたら腕が虎じゃなくてカマキリに変わって。
そのままカマキリ怪人倒したらメダルになっちゃって。
本当にぼーっと見ているしかなかった。
お兄ちゃんなんか最初はド素人の虎太郎に馬鹿にされてたのに。
アンデッドの封印どころか戦うこともまともにできなかったのに。
｢強い…｣
思わずそう言ってしまうほど、あっさりと倒してしまった。
(世界って残酷なのかもしれない)
なんだか最近ようやく戦えるようになったお兄ちゃんが可哀相になってくる。
｢君大丈夫だった！？｣
そんなことを考えていると、変身をといた男の人が私に気づいて駆け寄ってきた。
｢あ、何ともないので気にしないでください、信号機ライダーさん｣
とっさにそんなことを言ってしまったものだから、男の人が微妙な顔になってしまった。
失礼だったかと思えども言ってしまったものは訂正できない。
する必要性も特に感じられなかった。
｢あ、そうだ！刑事さん！！｣
｢あぁ！！本当だ！！｣
ふたりしてようやく刑事さんのことを思い出す。
早いとこ病院につれていかないと、せっかく助かった命が死んでしまう。
｢ってな…！？｣
さすがの私も面喰らった。
右腕怪人が刑事さんの右腕にくっついて、刑事さんが右腕に引っ張られる形で起き上がった。
そして急に目を開いて…動き出した。
｢やっぱりアンデッドじゃない…｣
アンデッドは人間に寄生したりなんかしない。
メダルで体を構成してなんかいないし、そもそも死なない。
｢アンデッド…？｣
隣の男の人が私の言葉に反応する。
寄生された刑事さんは不適な笑みを浮かべている。
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ゆきみだいふく - ザヨコー (2018年5月24日 20時) (
レス) id: 45dbd6a8fa (このIDを非表示/違反報告)
デリート(プロフ) - 藍澤 水希さん» ありがとうございます。自分でも一期と二期、しかも小説まで混ぜるという無茶苦茶の意味がわからなくなってきていたので、喜んでいただけたのなら安心しました。 (2018年2月12日 23時) (レス) id: 4a5d5c82f4 (このIDを非表示/違反報告)
藍澤 水希(プロフ) - 剣もオーズもすごく好きなので私に凄く嬉しい作品でした……！！書き方もお上手ですし、小説版の話を入れているのもとても良いと思います！更新頑張ってください！ (2018年2月12日 23時) (レス) id: 7b0e10bb72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：デリート | 作成日時：2018年1月31日 22時
