26話 ページ27
と思ったものの、やっぱり劣勢。
変身したはいいものの、グリードは強い。
カザリの攻撃によりカマキリのコアメダルが飛び出して、変身が解除される。
アンクが腕だけになって回収しようとするもカザリき奪われてしまった。
｢ウヴァのコアか｣
自分のコアメダルではないものの、返す気はないらしい。
｢やっぱ人間を選んだのは失敗か！｣
｢あんたが自分で選んだんでしょうが！｣
オーズを選んだことを後悔し始めたアンクに思わず怒鳴る。
あまりにも勝手だ。
｢僕のメダルも返し…｣
突然カザリの胸部の装甲がセルメダルになって剥がれ落ちた。
｢僕の…｣
映司さんの手の中には黄色のコアメダルが3枚。
｢僕のコアを！！｣
カザリが膝をつく。
コアメダルを失っただけで随分と弱るものだ。
｢偶然かなあ｣
｢上出来！｣
嬉しそうにアンクは映司さんの手からメダルをひったくる。
｢なんて現金な奴…｣
計算高いとか、ずる賢いだけならまだ許せる。
何なんだこの態度の差は。
｢アンク…いつか後悔するよ｣
よろめきながら逃げ出すカザリ。
｢映司さん！｣
カザリが完全に去ったのを確かめて、慌てて駆け寄った。
変身が強制解除されるだけの攻撃を受けて無事なわけがない。
｢Aちゃん大丈夫だった！？｣
今は自分の心配をするべきなのに、真っ先に聞くのは私の安否。
｢あなたまだそんな…！｣
顔に絆創膏を貼っている人に心配されたくなんかない。
｢あ、そうだアンク！Aちゃんつれて来ちゃ危ないだろ！？｣
…。
もうどこからどうつっこむべきか。
｢映司さん…あなた馬鹿ですね？｣
｢え｣
冷ややかな視線を送る。
｢今更気づいたのか｣
刑事さんの体に戻ったアンクは私を小馬鹿にしたような目で見る。
今初めて思ったというわけではない。
だが改めて、馬鹿だ。
頭の問題じゃなく、考え無しで動いているようにしか見えない。
ほどけかけている包帯を直しながらため息をつく。
｢映司来い、こっちだ｣
ヤミーの気配に反応したのかどこかを見るアンク。
騒ぎがここからでも聞こえる。
映司さんはその方向へ走って行った。
私は映司さんにまた怒られるのだろうど、その場に留まろうとした。
留まろうとはしたのだ。
｢お前も来るんだよ！｣
｢いっ…！｣
アンクがさっきと同じように私を引っ張る。
こいつ今絶対わざと左腕を掴んだ。
この位置なら自然に掴むのは右腕のはず。
｢また傷口が開いたらその右手の爪剥いでやる…！｣
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ゆきみだいふく - ザヨコー (2018年5月24日 20時) (
レス) id: 45dbd6a8fa (このIDを非表示/違反報告)
デリート(プロフ) - 藍澤 水希さん» ありがとうございます。自分でも一期と二期、しかも小説まで混ぜるという無茶苦茶の意味がわからなくなってきていたので、喜んでいただけたのなら安心しました。 (2018年2月12日 23時) (レス) id: 4a5d5c82f4 (このIDを非表示/違反報告)
藍澤 水希(プロフ) - 剣もオーズもすごく好きなので私に凄く嬉しい作品でした……！！書き方もお上手ですし、小説版の話を入れているのもとても良いと思います！更新頑張ってください！ (2018年2月12日 23時) (レス) id: 7b0e10bb72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：デリート | 作成日時：2018年1月31日 22時
