17話 ページ18
｢どこから探そう…｣
図書館に行けばパソコンの1台や2台、置いてあるかもしれない。
掲示板等に書き込められれば随分と違う。
失踪した家族というのが消息を絶ったとき漁船に乗っていたそうで、同乗者がこの町に流れ着いたそうなのだ。
その人に話を聞ければいいが、いきなり会いに行っても困られるだけだろう。
｢そういう事件を変に詳しく調べる人がいるはずだから…｣
同じように夢見町にたどり着いたひとがいたら、見つかるかもしれない。
考えながら道を歩く。クスクシエのときのように、その内見つかるだろう。
その様子を見ている男、後藤慎太郎。
アンデッドとグリード。
その両方にあまりにも深く関わってしまったAは、鴻上に目を付けられていた。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊
その頃映司とアンクはヤミーを逃がし、アンクの体である泉真吾の自宅からとある物を引っ張りだしていた。
ヤミーの捜索は、先日メダルを回収していったタカカンドロイドに任せている。
映司をサポートしたタコ軍団もカンドロイドのひとつだ。
アンクは何の遠慮もなく押し入れを探る。
そのとき映司は、仏壇に飾っている泉兄妹の父母と思われる人物の写真を見ていた。
｢そう言えばさ、Aちゃんの家族っているのかな｣
目当ての物を見つけたアンクは映司の話を聞いていない。
｢もしいるのなら、独りで野宿なんて絶対にさせないと思うんだ。それとも余程放っておかれているのか…｣
映司の予想は肝心なところがずれていた。
確かに、Aには血の繋がった家族は今のところいない。
だが剣崎一真という兄がAにはいる。
しかし放っておかれているというわけでもない。
ブレイドとしてアンデッドと戦うという使命が剣崎にはあるのだ。
Aと人間を天秤にかけているわけではないが、事情が事情なのでついてくることなどできない。
普通なら何が何でも止めるものであろうが、Aには｢BOARD｣に拾われるまではたった独りで生き抜いてきたという過去がある。
それだけの能力があり、1ヶ月間ならどうにかなる時間だ。
だからAを信頼して、ひとりで夢見町に向かわせた。
家族から蔑ろにされているわけでは決してない。
その勘違いが、後々面倒な事態を招くこととなる。
ちょうどそのとき、タカカンドロイドがヤミーの居場所を知らせに来た。
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ゆきみだいふく - ザヨコー (2018年5月24日 20時) (
レス) id: 45dbd6a8fa (このIDを非表示/違反報告)
デリート(プロフ) - 藍澤 水希さん» ありがとうございます。自分でも一期と二期、しかも小説まで混ぜるという無茶苦茶の意味がわからなくなってきていたので、喜んでいただけたのなら安心しました。 (2018年2月12日 23時) (レス) id: 4a5d5c82f4 (このIDを非表示/違反報告)
藍澤 水希(プロフ) - 剣もオーズもすごく好きなので私に凄く嬉しい作品でした……！！書き方もお上手ですし、小説版の話を入れているのもとても良いと思います！更新頑張ってください！ (2018年2月12日 23時) (レス) id: 7b0e10bb72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：デリート | 作成日時：2018年1月31日 22時
