11話 ページ12
変身をといて周りを見渡すと、Aちゃんが倒れているのが見えて慌てて駆け寄る。
｢Aちゃん！？｣
パンツをはがして見てみると、化膿し始めてていた。
通話終了の画面になった携帯を握っている。
｢人間は脆弱だなぁ！｣
メダルを拾いながらアンクがそう言う。
｢グリードとかヤミーが異常なんだよ！
とにかく病院につれて行かないと…！｣
かなり深い傷なのに動かしまわって、余計に悪化してしまったのだろう。
気絶する程の痛みにこんな小さな女の子がよく耐えられていたものだ。
携帯に登録されてる番号にとりあえず電話しようと思い見ると、電源が切れていた。もう一度開けると画面が表示されるが、ロックがかかっていて中身を見ることができない。
仕方がないからなんとか背負って近くにある病院を探す。
＊＊＊＊＊＊＊＊＊
｢Aちゃん、大丈夫かなあ｣
ひとまず病院に預けて、刑事さんの妹である比奈ちゃんにメールを送っておいた。
仕事でしばらく帰れないと言っておけば、行方不明扱いにはならない。
｢どうでもいいだろ、あんなガキ｣
ほぼ全ての元凶であるアンクは偉そうな態度で俺が買ったアイスを食べている。
｢お前のせいなんだぞ？｣
自覚がないというよりは悪気が一切ないのだろう。反省の欠片も見えない。
｢あいつが強情なのが悪い｣
確かにアンクもアンクだが、AちゃんもAちゃんなのかもしれない。
さっき自分の命を使ってアンクに言うことを聞かせた俺が言うことではないけど、ヤミーやメダルのことは怪我をしてまで聞くようなことでもないような気がする。
おそらくただ単に巻き込まれたからというわけじゃない。
それ以外の理由があるとしか思えない。
｢あと、アンデッドって何だろう…｣
比奈ちゃんから返ってきたメールにほっとしながら、考える。
グリードでもヤミーでもないなら、アンデッドって？
だがそんなことを考えている場合でもなくなった。
｢お兄ちゃん！｣
まさか。
少し目を離して戻ろうとすると、比奈ちゃんに抱きつかれたアンクがいた。
｢…嘘だろ！？｣
アンクが比奈ちゃんに危害を加えるのを防ぐため、走った。
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ゆきみだいふく - ザヨコー (2018年5月24日 20時) (
レス) id: 45dbd6a8fa (このIDを非表示/違反報告)
デリート(プロフ) - 藍澤 水希さん» ありがとうございます。自分でも一期と二期、しかも小説まで混ぜるという無茶苦茶の意味がわからなくなってきていたので、喜んでいただけたのなら安心しました。 (2018年2月12日 23時) (レス) id: 4a5d5c82f4 (このIDを非表示/違反報告)
藍澤 水希(プロフ) - 剣もオーズもすごく好きなので私に凄く嬉しい作品でした……！！書き方もお上手ですし、小説版の話を入れているのもとても良いと思います！更新頑張ってください！ (2018年2月12日 23時) (レス) id: 7b0e10bb72 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：デリート | 作成日時：2018年1月31日 22時
