赤司がホイホイだった話98 ページ18
赤司side
辺りはすっかり真っ暗で、俺が先程まで苛ついていた数少ない街灯がある。
そうだ、俺は家に帰ろうとしていたんだった。ならどうしてこんな所で立ち止まっているのだろうか?
記憶がはっきりとしない、何があったのかどうしても思い出すことができないでいる。
最近はこんなことばかりだ、疲れているのだろうか?
(赤「あぁ違う、これで済ませていてはそれこそ今までと同じだ。何も変わらない!」
自分が一体何にたいして憤っているのかまるで分からないが、それでも考えなければならないと思った。
この何がなんだか自分だけが理解していないような状況を、打破しなければないないと。
俺は今、覚醒する前に何か見ていたんじゃないのか?何かと対面していたんじゃないのか?
そう、何らかのきっかけでこちらにもどってきて、ここに立ち止まっているのではないだろうか?
記憶を探る。どんな些細なことでもいい、思い出せ、手繰り寄せろ。
音 子供の声 俺を呼ぶあの声
可哀想な子供たち
白 白色 白いもや 魅力的な白
(赤「そうだ…掴んだんだ…そしたら、腕に巻きついて…」
はっとして、急いで自分の右腕を確認する。ほぼ確信を得ながら、確認をするように。
勿論そこには無慈悲にあった、それがくっきりと自己を主張するかのように。
(赤「痣だ…白い、痣」
突如、あの歌を思い出す。
先輩と紫原が語っていた、あの歌を。脳がけたたましく警鐘を鳴らしている。
呪いは本当に存在していて、あろうことか俺は自らそれに手を伸ばして掴んだ。
俺は今、間違いなく、呪われている。
どうしたらいい、こんなときには一体どうしたらいい!?
呪いだなんて馬鹿げている、他者が信じるわけがない!
ならば信じる者を探せばいい、そうだ、俺のすぐ傍にいるではないか。
(赤「せんぱい…せんぱい…」
あの人ならば、俺を救ってくれる、ぼくたちをすくってくれるかもしれない。
ここはせまくて、くらくて、こわい、怖い。
だれかじゃないとだめなんだ、ぼくたちにはできないんだ。
だれか
だれか助けて
だれか
(赤「たすけて…***さん」
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海月 - コドモアソビでしたっけ?あれはつくった曲ですよね!? (2018年3月31日 13時) (レス) id: 534fdfd1d0 (このIDを非表示/違反報告)
影 - メッチャ面白いです!ギャグも入ってるしホラーはちゃんと怖いw続き楽しみにしてます! (2015年10月26日 18時) (レス) id: 1fa7448f4f (このIDを非表示/違反報告)
涼ースズー - 私もゾンビ狩りしたいです!!! (2015年9月30日 22時) (レス) id: b08690dd4e (このIDを非表示/違反報告)
巫女 - どうでもいいコメントしていいですか?← 幼児ココアよりアンパンマンカレーのほうが美味しいですよ← (2015年9月24日 22時) (レス) id: 923a1e5d93 (このIDを非表示/違反報告)
novel - 初めまして!すごく面白いです!早く続きが見たいです!更新、頑張って下さい!応援してます! (2015年9月9日 23時) (レス) id: 5956e8d0c6 (このIDを非表示/違反報告)
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