第115Q ページ39
青峰の真剣な表情に戸惑った。
『えっと・・・』
何と返事したらいいのか全く分からない。青峰が何を言ってるのか、さっぱり理解できない。青峰が、分からない・・・。
彼の目はしっかりと私を捕らえていた。
青「俺は・・・、お前の1番になりたいんだ」
・・・私の、1番?
青「お前を1番知ってるのも俺がいい。
嬉しかったこととか悲しかったことを1番に伝えるのも俺がいい。
お前が頼るのが俺ならいいって思ってる
てか、Aの隣にいるのがいつも俺じゃなきゃ嫌だ」
急な言葉の嵐に私の理解は本当に追いつかなくなる。
けれど、無意識に言葉の意味は漠然だけど理解して、ボッと顔が熱くなった。
それって、つまり、独占欲・・・?
何か言わなきゃと思って口を開きかけたが、青峰に制された。
青「悪ぃ、変なこと言った・・・
でも・・・今なら言える気ぃするから、これだけは、言わせてくれ
Aが、好きだ」
え
青「友情とか綺麗な感情じゃねぇ
身勝手な独占欲とか嫉妬心とか・・・そういう、ドロドロした感情だ
恋愛的な意味で、お前が好きなんだ。
中学ん時から、ずっとな」
あまりにも予想だにしない言葉に、しどろもどろ
心臓は速く脈打ち、顔も熱を帯びた。
戸惑いを隠せない私の前で、青峰は膝に手を乗せ、大きく息を吐きながら項垂れた。
青「やっと言えたわ・・・」
その言葉が、彼がどれだけ長くその感情を持っていたかを証明してたんだ。
『そんなに前から、私の事を・・・?』
青「どうせ、気づいてなかったろ」
『うん、全然』
青「俺、結構アピールしてたつもりなんだけど。」
本当に気づかなかった。
『てっきり、さつきかと・・・』
青「あいつはただの幼馴染だって言ってんだろ?」
確かに、さつきも、こんなガングロ好きになるわけないって言ってたな・・・
あの時、青峰はさつきが好きだと思ってたから、そんなこと言うのは可哀想だって、思って・・・
相関図で言ったら、さっきに向かっていた矢印が、急にベクトルを変え私に突き刺さってきた様なもので・・・
本当に突然の出来事すぎて私はほとんどパニック状態だったのだ。
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涸萌佳雨(プロフ) - ミオさん» コメントありがとうございます(՞ . .՞) 近日公開ですので、今しばらくお待ちください!話の内容をどこまでにするかで題名を検討中なのです(*´ `*) 早く皆様に公開できるように頑張りますね! (2022年11月23日 11時) (レス) id: 2f583b5d8c (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - パスワードってなんですか( ; ; ) (2022年11月22日 22時) (レス) @page36 id: 7d809c8ef1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涸萌佳雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/
作成日時:2021年9月23日 19時