第114Q ページ38
涼太や笠松さんに別れを告げ、私は客席へと向かって歩いていた。
そこで、ふと思い出す。
そういえば、他のキセキの世代からも連絡来てたな、と。
"久しぶりにソッチ帰るから会いたい"
と書かれたメッセージに私は
"合宿あるから無理そう。ごめん。"
と返していた。
その彼が今日来ているはず・・・。
姿を見つけたら話しかけようと決め、客席に向かう階段に足を乗せた時、後ろから声をかけられた。
「A!」
振り返らずとも誰か分かった。
『・・・青峰』
アップをしていたのか、汗が滴っている。
青「試合、観に来たのか」
頷いて少し気まずくなる。
正直ユニホーム姿の青峰を見ると、声や顔は昔と変わらなくても、違う人に見えてしまうし、先日の試合を思い出してしまう。
視線を落とした私を見たのか、優しい声がする。
青「ちょっと、話せるか?」
『いいけど、試合』
青「まだ時間にヨユーあるわ」
涼太はあんなに緊張してたのに、青峰はそんな様子もない
『ちゃんと試合やってよね?』
青「ったりめーだ!だからアップしてんだろうが!!!」
私たちの時ちゃんとしてなかったのはつまりそーゆー事かな??と言おうとしてやめておいた。なんとなく。
『それで何の話?』
青「この間は、そっちのけになっちまったけど・・・
一体何に悩んでるんだ、お前は・・・」
は?
青「どうも、緑間の話が、引っかかっててよ・・・
お前をあんなに苦しめる過去が何なのか、気になって仕方ねぇんだ」
何かと思ったら、その話・・・
『それ、青峰には関係ないじゃん。私だってこのままじゃダメだって思ってる、変わらなきゃって分かってるよ。それでいいでしょ。』
青「違う、そうじゃねぇよ。
お前が今後どうするとかは、俺が知ったこっちゃねぇ」
じゃ、なんなのさ
青峰は、きまり悪そうに視線を飛ばした。
青「緑間だけが、お前のこと知ってんのがムカつくんだよ」
・・・それは、なぜ?
『青峰が怒る要素ある?』
何が何だか分からずに首を傾げた。
青「怒ってるんじゃねぇ、ただずっと蟠りがあるんだ。
緑間が何かしたっていうか、俺自身の問題なんだよ
それを解決するために、お前から話を聞きてぇんだ」
ジリ..と私に詰寄る青峰は、私が階段の上に立っていたからほとんど身長が同じだった。
だから、その目が真っ直ぐに私を捉えたんだ
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涸萌佳雨(プロフ) - ミオさん» コメントありがとうございます(՞ . .՞) 近日公開ですので、今しばらくお待ちください!話の内容をどこまでにするかで題名を検討中なのです(*´ `*) 早く皆様に公開できるように頑張りますね! (2022年11月23日 11時) (レス) id: 2f583b5d8c (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - パスワードってなんですか( ; ; ) (2022年11月22日 22時) (レス) @page36 id: 7d809c8ef1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涸萌佳雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/
作成日時:2021年9月23日 19時