検索窓
今日:13 hit、昨日:24 hit、合計:39,847 hit

第114Q ページ38

涼太や笠松さんに別れを告げ、私は客席へと向かって歩いていた。



そこで、ふと思い出す。



そういえば、他のキセキの世代からも連絡来てたな、と。


"久しぶりにソッチ帰るから会いたい"


と書かれたメッセージに私は


"合宿あるから無理そう。ごめん。"


と返していた。


その彼が今日来ているはず・・・。



姿を見つけたら話しかけようと決め、客席に向かう階段に足を乗せた時、後ろから声をかけられた。



「A!」



振り返らずとも誰か分かった。



『・・・青峰』



アップをしていたのか、汗が滴っている。


青「試合、観に来たのか」



頷いて少し気まずくなる。


正直ユニホーム姿の青峰を見ると、声や顔は昔と変わらなくても、違う人に見えてしまうし、先日の試合を思い出してしまう。





視線を落とした私を見たのか、優しい声がする。



青「ちょっと、話せるか?」


『いいけど、試合』
青「まだ時間にヨユーあるわ」


涼太はあんなに緊張してたのに、青峰はそんな様子もない


『ちゃんと試合やってよね?』
青「ったりめーだ!だからアップしてんだろうが!!!」

私たちの時ちゃんとしてなかったのはつまりそーゆー事かな??と言おうとしてやめておいた。なんとなく。




『それで何の話?』



青「この間は、そっちのけになっちまったけど・・・


一体何に悩んでるんだ、お前は・・・」


は?


青「どうも、緑間の話が、引っかかっててよ・・・

お前をあんなに苦しめる過去が何なのか、気になって仕方ねぇんだ」


何かと思ったら、その話・・・



『それ、青峰には関係ないじゃん。私だってこのままじゃダメだって思ってる、変わらなきゃって分かってるよ。それでいいでしょ。』


青「違う、そうじゃねぇよ。
お前が今後どうするとかは、俺が知ったこっちゃねぇ」


じゃ、なんなのさ


青峰は、きまり悪そうに視線を飛ばした。



青「緑間だけが、お前のこと知ってんのがムカつくんだよ」



・・・それは、なぜ?



『青峰が怒る要素ある?』


何が何だか分からずに首を傾げた。



青「怒ってるんじゃねぇ、ただずっと蟠りがあるんだ。
緑間が何かしたっていうか、俺自身の問題なんだよ
それを解決するために、お前から話を聞きてぇんだ」


ジリ..と私に詰寄る青峰は、私が階段の上に立っていたからほとんど身長が同じだった。



だから、その目が真っ直ぐに私を捉えたんだ

第115Q→←第113Q



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (40 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
328人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

涸萌佳雨(プロフ) - ミオさん» コメントありがとうございます(՞ . .՞) 近日公開ですので、今しばらくお待ちください!話の内容をどこまでにするかで題名を検討中なのです(*´ `*) 早く皆様に公開できるように頑張りますね! (2022年11月23日 11時) (レス) id: 2f583b5d8c (このIDを非表示/違反報告)
ミオ(プロフ) - パスワードってなんですか( ; ; ) (2022年11月22日 22時) (レス) @page36 id: 7d809c8ef1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:涸萌佳雨 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/amemoyiu722/  
作成日時:2021年9月23日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。