キノコ王国にようこそ！ ページ4
☆ヒカリ視点
「どうもぉ、ご苦労さぁん…」
お荷物を届けに行くと、おばあちゃんはニコリと笑ってお礼を言った。
あたしは嬉しくなり、笑顔で頭をさげると、ぽとりとオレンジの帽子を落としてしまった。
あたしは苦笑いしながら、帽子を茶色のボブヘアの頭の上に置く。
さて、次の配達に行かなきゃ…
あ、あたしはヒカリ！こう見えて、キノコ王国を救った勇者！
…まあ、普段は弟のシズクと配達員やってるけどね…
「…姉貴」
「ん？」
ふと、あたしを呼ぶ声が聞こえた。あたしのことを『姉貴』と呼ぶのは、あの子だけだ。
「あ、シズク！どうしたの？そっち終わった？」
やっぱりシズクだ、白の帽子、ちょっと長めの茶色の髪が特徴の、あたしの弟、シズク！
「ううん、姉貴は…？」
「あたしもまだなんだよね、あとす…こし…」
あたしがそう言いかけると、少しめまいがした。
「…大丈夫？」
シズクは心配そうにあたしを見る。
「姉貴、少し休んだら？後は俺がやっておくから…」
「だ、大丈夫だよ！ほら、次の人が待っているから、行こっ！」
あたしはスタスタと、次の配達に行った。
…後ろで、シズクのため息が聞こえたが…
☆シズク視点
「わぁ、おにーたん、ありがとう！」
荷物を届けると、女の子は満面の笑みで俺にすり寄ってくる…少し照れくさいかな…
さて…次の配達はと…
ん？あのオレンジの帽子は…
「…姉貴」
「ん？」
その少女はゆっくり振り返る、やっぱり姉貴だ。
「あ、シズク！どうしたの？そっち終わった？」
「ううん、姉貴は…？」
「あたしもまだなんだよね、あとす…こし…」
そういう姉貴の顔は、少し顔色が悪いように見えた。
「…大丈夫？」
俺は姉貴に心配そうに問いかける。
「姉貴、少し休んだら？後は俺がやっておくから…」
「だ、大丈夫だよ！ほら、次の人が待っているから、行こっ！」
姉貴はそう言うと、スタスタと歩いて行ってしまった。
「…はぁ…姉貴はいつもこうだ…」
おれはため息をついた。姉貴はがんばりやでいい人なんだけど…たまに無理をしすぎる…だからいつも心配なんだ。
…えーと、次の配達は…『マリオブラザーズ』か。
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カガミ(プロフ) - appleさん» お待たせしてすいません！今日中に更新する予定です (2016年8月21日 6時) (
レス) id: 51cec80d50 (このIDを非表示/違反報告)
apple - 続き気になる… (2016年8月13日 21時) (レス) id: d851c53925 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：カガミ | 作成日時：2016年7月17日 23時
