【◇】私と彼の秘密の文通 3

文通132 ページ44

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「終わった…」

「全ての意味でね」





でも明日から朝練もプラスであるからね、と言いながらさっさと布団を敷いて寝ようとしている唯ちゃん。

ちなみにさっちーはまだお風呂(2時間経過中)。






「でも凄いね唯ちゃん。全然疲れてないんだね…」

「まさか！めっちゃ疲れてるよ」






だから布団とっとと出したの、とちょっと笑ってから敷き終わったのかこちらを向いて正座した。






「ねぇA」






急に真面目なトーンになった唯ちゃんに思わず布団を敷いていた手を止める。






「ん？どうしたの？」

「ここだけの話さ」







御幸のことどう思ってるの？







「はっきり言って御幸は『付き合えたら幸せだろうな〜』とかそんな甘い気持ちで手に入れられるような男じゃないよ」






同じ学年ならともかく、他学年、雑誌にだって載ってるから日本中に狙ってる人がいるって思ってもおかしくないのよ。






「だから本気で好きならとことんアピールしないと無理よ」







それに好きってはっきりしてくれたら私だってさっちーだって手伝うよ。









……今まで気づかなかったわけじゃない。

ただ、現実から目を逸らしていた。







自分とは釣り合わない、

手の届かない存在だからって。








でも自分で認めるより先に態度に出てしまってたんだ。

だから唯ちゃんだって

たぶんさっちーだって。









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「……好きだよ」





だからお願い、手伝って






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