【◇】私と彼の秘密の文通 3

文通88 ページ1

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教室に着くなり

窓側の席に人だかりが出来ているのに気づいた。




ああ…倉持くんかな…

御幸くんは怪我で今日は学校行けないって言ってたし…




ていうか、御幸くん学校休まなきゃなんないほど大変な怪我してたなら早く言ってよね！








1人で腹を立てていると

倉持くんが群衆をすり抜けたのかこちらへ来てくれた。





「凄いね、人」

「っんとだよ…今まで散々悪く言ってきたくせに」





そんなことを言いながらもちょっと嬉しそうな倉持くん。

残念ながら私はマネージャーだし地味なので囲まれることは無い。





「でも皆から囲まれるの憧れるな…」

「え？」




「いや何でもない！」






まさか私も皆の注目の的になってみたいなんて

死んでも言えない。






「でも御幸くん勿体ないね」

「何で？」

「せっかくもっと人気になるチャンスだったのに」




ふふっと笑うと

倉持くんは「もうこれ以上ファン増えてどうすんだよ」と呆れてため息をついていた。





「まあ倉持くんも人気になることだし！一石二鳥！」

「……お前たまに変な事言うよな」






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そういえば今日は2Bの人倉持くんと私だけだな…








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