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完璧なお姉ちゃん 貴女side ページ17
お姉ちゃんは昔からちょっとドジで頭も悪くて…。けど、優しかった。
私はそんなお姉ちゃんになれない。役なんて演じられない。
あ「所詮は比べられてるだけ。私なんてお姉ちゃんの影みたいなもの。」
どーせ皆に気づかれないで死ぬんだろーな。せめてカノには忘れてほしくなかった…。
カ「姉ちゃん？」
あ「あ、修哉…。どうしたの？」
カ「なんかブツブツ言ってたからw」
あ、ここリビングだったわ。てかその姉ちゃんって呼び方嫌い。
私が私じゃなくなっちゃうから…。私の存在なんて誰も覚えてないんだ。
今すぐ叫びたいよ。私はお姉ちゃんじゃない！Aだよって…。
あ「大丈夫！ちょっと考え事してただけ！」
カ「なら良かった…！」
ホッとしたカノを見て少し胸が痛む。私の時は見てくれなかったよな…。
あ「修哉、私がお姉ちゃんじゃないって言ったらどうする？」
カ「何言ってるの？姉ちゃんは姉ちゃんでしょww」
あ「そう…だよね！私ったら何言ってるんだろー！クスッ！」
カ「ww」
あ「アハハ……。」
カノは部屋から出た。
誰かこんな私を助け出してくれよ…。辛いんだよ！お姉ちゃんばっかり愛されて！
？「嫉妬か？」
この声は…
あ「クロハ…？」
ク「辛いなら殺せばいいじゃねーかよ。」
あ「殺すのは…嫌だ。」
私の嫉妬で皆が死ぬなら私が死んだ方が良い。
ク「なら…死んでみるか？」
死んでみるって？ 貴女side→←思い出せない セトside
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