三 ページ4
連れてこられたのはさっきと似たような部屋の前
「土方さん、連れて来たよ。」
目の前の男の子が部屋の前で言った
「あぁ、入れ。」
中から声が聞こえ、男の子に続いて入る
中にいるのは男の子を入れて九人
全員男か
俺は真ん中に座らされた
前に三人
右に二人
左に一人
後ろに三人
なんだよもう…
目の前の男が口を開く
一番真ん中に座ってるから道場の偉い人だろう
「君は山の中に倒れていたんだよ。それを俺が見つけてな。」
『そうですか。ありがとうございます。』
早くここから出たい
「君は幾つだ?」
『…15ですけど…』
「どうしてあんな山の中に?」
『旅をしていただけです。』
「旅?」
『旅です。』
「一人でかい?」
『一人です。』
「「「……………」」」
沈黙する
「君、親御さんは?」
『いないですよ?』
「いない?どうしてだ?」
『俺は追い出されたんですよ。役立たず入らないからって。』
俺はケロリと言う
「そうか…」
目の前の男は申し訳なさそうな顔をする
でもなにか思いついたような顔をする
そして次の瞬間
126人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:tear | 作成日時:2017年8月27日 21時