30話 作戦会議すんぞ ページ31
『吉田くん、ちょっといい?』
反対側のコートでは、練習が行われていて、休憩をしていた吉田くんに声をかける。
「白川さん!どうしたの?」
『今日モッパーだよね?』
「モッパー...ああ、モップかける人か!うん、そうだよ」
『今日試合始まったら、イス置いてあるけど、イスに座らないで、少し離れた場所で待機しててもらえる?』
「?わかった。でもどうして?」
『なんか、あのリング危ないなーって思って』
「ああ。結構老朽化してるしね!」
『何も無いといいけど、とりあえずね!』
「了解だよ」
そう言って吉田くんは練習に戻る。
誠凛さんが着替えとか準備をして、アップをするのにまだ時間がかかるからなー
その間、少し暇だ...
そう思っていると、幸ちゃんから声をかけられる。
「A、この間スカウティングしてきたんだろ?今から作戦会議すんぞ」
『あ、はい!』
ベンチへ行くと、レギュラー陣と、涼太が待っていた。
ちなみに監督は今いません!
わざわざ幸ちゃんがスカウティングをしてこいと言ったのは、相手が誰であろうと手を抜かない、という幸ちゃんのモットーがあるからなんです。
『では、まず誠凛は、4番日向順平、5番伊月俊、8番水戸部凛之介、10番火神大我、11番黒子テツヤが、スタートです』
「やっぱ黒子っちは最初っスよね!」
「この間から黒子っち黒子っちうるさいぞ」
「スカウティング中だから静かにしてろ黄瀬」
涼太はしょんぼりと肩を落とすが、気にせずに続ける。
『この間の練習を見た限りでは、おそらくラン&ガンで攻めてくるかと。少々ディフェンスが弱いのでスピード勝負に勝てれば点は入ると思います』
「最初は笠松主体で行くか?」
「おう。多分監督も俺を使うだろうな」
『センターの水戸部さんですが、ゴール下でのディフェンスがかなり強いです。小堀さんは押し負けないようにお願いします』
「ああ」
『あと、5番の伊月さんですが、多分目を持っています』
「??人間だか(ら)目はあ(る)だ(ろ)?」
「早川黙ってて」
『あ、そういう意味ではなくてですね、とても広い視野を持っているという意味です!』
「そういうことか!でも笠松先輩がい(る)か(ら)大丈夫だな!」
『もちろんです!でも注意するに越したことはないかと』
「こりゃ、要注意は火神だけか?」
『火神くんも要注意ですが、このチーム普通に強いです。気を抜いていたら負けるかもしれませんよ』
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笠松もみじ(プロフ) - ハチ公のままさん» 面白いと言っていただきありがとうございます!そしてわざわざ間違っている所を教えてくださってありがとうございました!射手座と勘違いをしておりました...すぐに訂正させていただきます! (2017年12月30日 11時) (レス) id: a42261d885 (このIDを非表示/違反報告)
ハチ公のまま(プロフ) - 話がとても面白いです!しかし、11月は山羊座ではないです… (2017年12月30日 10時) (レス) id: 76036e92ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ぴよ子 | 作成日時:2017年9月30日 23時