五回目 ページ5
ハッと裕也は乾いた笑いをもらした。
裕「よく言うな。そうやって自分より劣るやつが傷つかないようにどうにか機嫌をとってるわけか！！」
そのまま裕也は部屋を飛び出した。
なんでこんなことを言い出したのか、自分でもわからない。何をしたかったのかも。自分で自分がわからずに、なんだか悔しくて涙が出てきた。
宿の人が飛び出してきた裕也に何か声を掛けたが、裕也の耳には届かなかった。ただ「兄様なんて、だいっ嫌い」と呟いた莉那の声が異様に耳に刺さった。
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当てもなく街をぶらぶら歩いていると、今一番会いたくない人たちを見かけてしまった。父と母だ。何故こんなとこにいるのか問い詰められたら、答えられる気がしない。
裕也はそっと隠れた。幸い、人が多かったおかげで見つからずに済んだ。
裕(なんか・・・もめてる？)
父と母は見知らぬ男の人といた。母の知り合いだろうか？
貴「しつこいってい言ってんだろ！」
三「しつこいのはお前だ！！」
貴「異郷の地でくたばってしまえ！」
三「お前がな！情報屋冥利に尽きるだろうよ！」
『あ、あの落ち着かれてください。」
貴『ご安心を。こいつは人目につかないところで始末いたしますから。』
三「できるもんならやってみろ。」
貴「何で通じてるんだよ！」
三「お前が言いたいことは大体予想がつくわ！」
大人気ない。素直にそう思う。でも、何故だろう。二人の側にいる人は楽しそうに笑っている。やがて三人はどこかに去っていってしまった。
裕也もその場を立ち去った。行く当てなどどこにもないのに。ずっと考え事をしていたから、母がその姿に気づいたということにわからなかった。
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ななみ(プロフ) - 疾風少女、めっちゃ感動しました〜！何回見ても泣けましたよ(^^♪ 笑えるところもいっぱいでした。頑張ってください(*´∀｀*) (2014年8月29日 10時) (
レス) id: abde43f194 (このIDを非表示/違反報告)
月詠命 - 最近忙しくて、なかなか見れずにいましたが、久々に見れました！やっぱりこの作品とても面白いです！更新頑張ってください！ (2014年8月16日 13時) (レス) id: 257169186b (このIDを非表示/違反報告)
桜楼(プロフ) - 白鈴さん» すみません、なかなか忙しくて…。応援ありがとうございます！ (2014年5月31日 21時) (レス) id: b7bc56638c (このIDを非表示/違反報告)
白鈴 - (たぶん)はじめまして、白鈴と言います。本編のほうも番外編のほうも、この小説、大好きです！更新、頑張ってください♪応援してます！ (2014年5月8日 19時) (レス) id: c5c1a67bf2 (このIDを非表示/違反報告)
月詠命 - こちらこそよろしくお願いします。続きを詠めるのを楽しみに待ってます。 (2014年3月3日 21時) (レス) id: 49e70c2b0c (このIDを非表示/違反報告)
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