［戦国basara］白百合の花と白椿の花其ノ二 (ページ36)

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宰相「おい女。ここは洛山の屋敷だ。誰もお前を頼んではいない。。大人しく帰れ売女」

その女の腕には赤子が抱かれていた

。。。

原因不明の全身が白くなる病
初代当主も元康もこれによって死んだ

そして....産まれてくる子供たちも.......

初めは普通の子供が産まれてきた。だが
半月と経たずに子供たちは体が白くなって行った
子供は泣き叫ぶ

まるで体が痛い痛いと言っているように泣き叫んだ

とてつもなく辛そうだ。それを俺は.........

俺はっっ！最低な”化け物”だ....っっ！！！！

美桜「さいしょっ！宰相ー！抱っこ」

宰相「....っ」

思えばこの子供は他の子供と違い、産まれた時から全てが白かった
痛いと泣き叫ぶことも無かった
洛山の新しい生命かもしれない

もしかしたら、この特別な子供ならば......

生＿＿＿＿宰相「死ね！！美桜！！！！！」

美桜「っ」

刀が振り下ろされる。美桜は死ぬ。真っ二つになると思った刹那
幸村は彼の刀を2本の槍で受け止めた
ぎゃりぎゃりと金属の擦れる音が聞こえ、火花が散る

その横から美桜は宰相に斬り掛かる
だが、彼は美桜の鍔を蹴り刀を蹴り飛ばした

幸村「なんと！？」

美桜「...っ化け物め！！！」

地面への着地と同時に体制を立て直した美桜と幸村
幸村はまたも宰相に向かっていく
そして美桜は羽扇を構え、ゆっくりと息を吐く

宰相「(この小童は先程の炎の身技を出そうとしている
そして美桜は...震天動地か)」

美桜「震天動地ッ！！」

物凄い風が現れ、風同士をぶつかり合わせ竜巻が起こる
周りの木々を巻き込み、小さな木は竜巻に飲み込まれた
その竜巻は幸村と宰相を空へと巻き上げる

宰相「なにっ！？(美桜にこんなことが...っ)」

幸村「美桜殿は、貴殿を大切に思っておられた！
家族同然で父のような存在なのだと！

だから今言う！

お義父さん！！娘さんを某に下さい！！！！！！」

美桜/宰相「...今言うかっっっっ！！！？？？！？」

宰相「巫山戯た餓鬼だ！今ここで串刺しにしてやる」

幸村「烈火炎ｯｯ！！！！」

幸村が技を繰り出し、それを全て受けきれずに居た宰相
彼らは地面へと落ちていく

美桜は風で彼らに抵抗を作り、ゆっくりとおろした
宰相からの反応は無かった
しかし次の瞬間彼は今まで見た事無いほど、笑っていた