［戦国basara］白百合の花と白椿の花其ノ二 (ページ35)

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宰相の過去ページ35

〇〇.....

〇〇.......っ！

宰相「はい。当主様」

「もう当主は辞めてくれ。こんな老いぼれには務まらんよ
それより聞いてくれるか。息子が出来たんだ

名を考えていてな、どれが良い？」

あの男は..その忌々しい声で私の名を呼んだ
そして美桜の父である元康を憂いて

宰相「そうですね。元という字は始まりと言う意味があるそうです

なので元康、元成、元済、このどれかでいかがでしょうか」

この爺は。俺の言うことは何でも受け入れた

「〇〇！今晩は何を食べよう」

いつも

「〇〇！！元康に勉学を教えてやってくれ！」
元康「〇〇ー！！教えてくれ！！」

いつも

「〇〇！！！晩酌をしろ！！」
元康「父上！拙者も！！！」
「おー！呑み比べだ！！」
宰相「若にはまだお早いです当主！！！」

いつも....っっ

「宰相.....今日からお前はその地位に付く。元康を...これから先産まれる子供達を....お前が護ってやってくれ」

宰相「...っ当主...。。あんな餓鬼のお守りを俺はこの先やっていくのか！冗談じゃないぞ！！！

あんな小便クセェ餓鬼なんざ！！俺は！！俺は...っ

俺は！！あんたを殺す為にあんたの後ろを着いてきたんだ...っ
なぁ。。どうせ病気なんざ嘘なんだろ...？

また俺と奥方をからかってるだけなんだろ？
何とか言えよくそじじい！！！！！！！」

一代目当主の最期を看取ったのは俺だった
いつもにやにやして気に食わねぇくそじじい。そんな爺に残されたのはこの、きなクセェ餓鬼の元康だ

元康「宰相！俺と手合わせしてくれ！！」

俺は人では無いらしい
馬鹿げた力はもう既に青年である元康を軽く捻れる程だ
俺は幾つだ？俺はなんだ？俺はここにいる。ここに居るぞ
なぜ....こうも心が渇く

元康25を過ぎた頃だった。各国の武将との仲を深めたかと思えば今度は女遊びが激しくなった
初代は元は髪は黒かった。元康も、奥方も....,
肌も黄色く。美桜程白くはなかった
だがある日の事だ

初代も元康も、ある日から身体が白くなって行った
原因不明の病だ。だんだんと衰弱していく元康を前に医師も役に立たない。ならば自分たちでこいつらの体の事を調べるしかない

そんな事をしていると

胡蝶花魁「匿ってくださんし！」

見知らぬ遊女が邸を訪れたのだ