［戦国basara］白百合の花と白椿の花其ノ二 (ページ27)

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宰相｢人の命など、塵も同然だ。だが、武将や将軍は違う！あそこにさえ上り詰めることが出来れば、俺は生き長らえる！

こんなクソみたいな世界から抜け出せる！｣

美桜｢.....宰相殿。。｣

2人は欄干までくる
そして宰相は能力の鞭で美桜を拘束して抱き上げて無理やり立たせた

｢美桜さま！｣｢宰相殿もおられるぞ！！｣

｢当主様、、、！？｣

口々に声が上がる中、ここにいるはずのない男たちの姿があった

宰相｢なぜアイツらがここに...？｣

美桜｢....！｣

そこには、真田幸村や伊達政宗。共に関ヶ原で戦った武将たちが居た

宰相｢っ、計算が....っおい美桜。早く先程のことを言え！言わないと、ここからアイツら共々踏み潰してやってもいいんだぞ｣

美桜｢！そ、それは困る！民の命は助けてくれ！｣

政宗｢せっかく来たってのに何だこの有様は｣

幸村｢あの御仁は一体...｣

慶次｢上でなんか言ってんね｣

政宗、幸村、慶次が次々と話す中、じっと上をみる三成と家康
やがて、、美桜が口を開いた

美桜｢みんな聞いてくれ！！！.....っ僕は..僕は...っ
....宰相どのと.....こ、婚儀を交わす！！！｣

幸村｢っっ！！？｣

驚いている一同の中で特に動揺した幸村
彼が1番驚いたのかもしれない
やがて屋敷に生えていた鞭のようなもの達は姿を消した。傍から見れば宰相がボロボロの美桜を助けたといったようなハッピーエンドに見えるのだろう

政宗｢....｣

家康｢美桜殿が婚儀を交わすとはめでたい！｣

三成｢.....なにか引っかかる｣

政宗｢俺もだ｣

慶次｢真田。あんた｣

慶次は幸村の肩に手を置く
だがいまだ放心状態の幸村

なぜ彼女があんなことを言っているのか、分からなかった

幸村｢....美桜殿｣

＿＿＿＿

｢いやぁ！本当にめでたい！｣

｢ようやくご当主様が幸せをお掴みになるのね！｣

村々の民や兵達は喜びの言葉を口々に言いながら酒を飲み交わす

家康｢皆、美桜殿のことを大切に思われているのだな！｣

｢あったりまえよぉ〜っ！！｣

話しかけた家康に酔った村人が返事をする

｢美桜様はなぁ。俺ら見てぇな身の置き所もねぇクズを拾ってくれるだけじゃなく、飯だって困ってたら恵んでくださる
たぃぃーーせつなお方なんだ｣

｢そうさぁ。。美桜様の幸せをあの方が生まれた時からずぅっと願ってたのさ｣