［戦国basara］白百合の花と白椿の花其ノ二 (ページ26)

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美桜｢忍頭...なぜ庇った！？｣

既のところで庇ってくれた忍頭は重度の出血を催している。助かる可能性は無いに等しい程の出血量であった

美桜｢っ、血が...っ、止まらない.....っ！！｣

忍頭｢....っ、美桜。、、いいか？よくき...け、ぇ！！

お市様は、死んだ！！いま"お前に残されているのはお前を信じる者のみだ！！

日和るな！闘志を燃やせ...！お前ならできる...！！｣

美桜｢...っ！？何言ってんだ？？！お前に逝かれたら困る！息を吹き返せ！おい！忍頭！！

...........っ｣

宰相｢...ふふっ、、臭い話だなぁ
今までお前のせいで何千人犠牲になった？そいつもその一人だ
お前のせいで！みんな死ぬ！！あっははははは！！

おい、いまどんな気持ちだぁ？どんな顔をしている？辛いだろうなぁ。。お前の心の臓をくり抜いてやろうか？
もう苦しまぬように、。なぁ？美桜｣

そう言って突っ伏している美桜の顔を下から蹴りあげた
そして顎を持って自分と目線を合わせた

宰相｢分かるか？俺の屈辱。お前なぞに分からんだろうなぁ？｣

何故こんなにも洛山を恨むのか、宰相は美桜の頭を掴んでは地面に何度も打ち付ける

宰相｢いままで戦に勝ててきたのも、お前が女だからだ。現実をみてとっとと自害しろ

洛山美桜などという武将はそんざいしない｣

美桜｢....あぐっ...さい、しょう...｣

宰相｢....幼い頃からお前は美しかったな｣

美桜の白い髪が血に染っていく
頭を切ったようだ

宰相｢.....こんどこそ死ね｣

宰相は刀を美桜に向かって振り下ろした
殺られる。その時だった

鋭い音と共に、宰相の持つ刀が折れた

何が起こったのか分からない。
宰相の折れた刀の破片から黒い煙のようなものが溢れ出した

美桜｢....市...？｣

なぜかそう思った。それと同時に声が聞こえる

＿＿＿生きて＿＿＿

宰相｢....っ亡霊がっ！！！｣

声は宰相にも聞こえたらしい
彼は腹を立てて美桜の髪を掴んで引き摺った
階段を地団駄を踏みながら登る

美桜｢っ、どこへ...！？｣

宰相｢お前は俺と婚儀を交わす！そして俺に全ての勢力を委ね、色変わりの簪を差し出すと誓え｣

美桜｢っ、色変わりの簪なんてない！全部お前の空想だ！！洛山は民こそが宝！この地を共に歩んできた彼らこそが家宝なのだ！｣