［戦国basara］白百合の花と白椿の花其ノ二 (ページ3)

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四国へページ3

美桜「お前達をまたも戦に出向くことにさせてしまって、申し訳ない」

「何をおっしゃいまするか！？」

「我らは武士！こうなる事は覚悟できておりましたゆえ」

「美桜様。ご支度整いました」

美桜「うむ。ありがとう。宰相殿、またあなたに頼りっぱなしで誠に申し訳ない」

「いえ、美桜様。あなたこそ我らが主
お優しいあなただからこそ、皆着いてきたのでございます。思う存分、なさってくだされ
留守は私にお任せを」

美桜「ありがとう。者共ー！！行くぞー！！」

美桜のその一声で、皆声を返す。
忍びは各国の監視へ戻らせ、1、2人は市の捜索へ向かわせた。

いざ、四国へ

出発から約4日経ち
ようやく四国の領内へ入った
そして、洛山美桜が来るという書状が既に届いていた様で、手厚く迎えられた。
2人の護衛を仕え、四国の大名長宗我部軍当主長宗我部元親の前に通された。
彼は海が好きらしく、城ではなく要塞に住んでいる。

美桜「洛山家当主、洛山美桜で御座います
此度は古くからの友国である四国。長宗我部元親殿にお目通り願った次第で御座います」

元親「よぉ！久しぶりじゃねぇの！
織田での合戦では見事な戦ぶりだったじゃねぇか
毛利も一目置いてたぜ」

美桜「？長宗我部殿は毛利元就とは、戦場での宿敵とお伺いして居たのですが」

どっかりと目の前に座る長宗我部元親
手には碇の様な槍の武器を持っている

元親「ところであんた…。随分と整った顔してんな
戦場に出すには勿体ねぇぜ」

それは美桜が美人だと言っていた
だが、美桜は武家の当主
こんな背格好で舐められる訳には行かない

美桜「有難いお言葉ですが、それを言いますと長宗我部殿も随分と色男でいらっしゃる
何故戦場に自らがお出になるのか、不思議でなりません。どうかご自分のお顔を大事になさってください」

ニコリと笑って伝える美桜
元親は吹き出して笑っていた

元親「悪かった。アンタは容姿を褒められるのは得意じゃねぇみてぇだな
そんで、本題はなんだ？何をしにここへ来た」

美桜「豊臣秀吉が動き出したことはご存知で？」

元親「あぁ、毛利は豊臣の竹中半兵衛と手を組んだって話だ」

美桜「恩を売りに参りました」

ド直球に言う美桜に対し、長宗我部の兵もとい野郎どもは批判する
舐めているのかと

元親「静かにしねぇか！！…で、恩って、何をしに来たんだ？その様子じゃぁ、慰めに来たわけじゃ無さそうだな」