［戦国basara］白百合の花と白椿の花其ノ二 (ページ20)

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｢やはり結託しておったのか！徳川と石田に騙されるところであったわ！！！｣

数の多い石田軍に更に兵を上げて奇襲をかけてきた毛利。彼は兵士達を煽るように言う
見知らぬ顔あれば全て斬れと

毛利｢勝ち残りしは天下人！これぞ、天下分け目の戦場なり！｣

美桜｢.....毛利元就。｣

毛利｢貴様が来るのを待っておったぞ｣

美桜｢...しつこい男は嫌われるぞ｣

兵たちは自分が天下人になろうと斬り合う
もう家康の声も、慶次の声も、誰の声も届かない

美桜｢洛山全軍に告ぐ！応戦せよ！！｣

洛山の兵たちは護るために刀を脱いた
その真ん中では、石田三成と伊達政宗が交戦していた

豊臣を忘れ去った狂王の念と日の本全ての和睦を願った徳川家康の声援なる志

天海｢混じり気の無い取っておきの具材で、美味しい鍋が出来そうです。。｣

美桜｢....っ必ず、どこかに主犯格がいる。探せ｣

忍頭｢心得ました｣

同じ頃、長宗我部と毛利の交戦が始まった
そして大きな爆発音と共に、伊達政宗が大技を繰り出した
周りの武将たちは彼らをみる
だがその大技は石田三成には当たらず、彼を庇った家康に当たった

家康と三成は気絶してしまった

忍頭｢美桜！！！お市様がいた！｣

美桜｢は！？｣

忍頭の報告は少し遅かったお市の方は自分の闇の婆娑羅で周りを覆っていく
彼女の婆娑羅に触れれば死あるのみ

美桜｢.....っ！｣

幸村｢この黒い手。見覚えがあり申す！｣

美桜｢市.....っ｣

幸村｢！美桜殿。危のうござる！！｣

黒い手に危険を感じ、幸村は美桜を抱き抱えてその場を去る

美桜｢赤団子....っ市が！居るんだ！！この戦場に！俺が彼女を護らないと！！｣

久しぶりに見ただけでこの慌てよう。余程責任を感じていたのだろう
美桜の目には涙が溜まっていた
そして金吾と大鍋があった場所には大きな岩のようなものが生えていた

そこから声が聞こえる
市のいつも歌っている童歌。市とはまた違う声の主が歌っている

美桜｢...第六天魔王｣

幸村｢！！｣

その声は織田信長の声だった
岩は周りを巻き込んで花のように広がる

美桜｢...織田信長を復活させようとしていたんだ。誰かが！！市が....それを望んだのか....？｣

幸村｢美桜殿！あれは！｣

織田信長は復活を喜び、弾丸の雨を降らせる

政宗｢誰の差し金かは知らねぇが、あんたらはこのSurprise partyのダシに使われたみてぇだな｣